2012.07.29 Sunday
中国でロンドン五輪を見る
早いもので、もうすぐ濰坊に来て6か月になる。
こっちに来て2週間目ぐらいに散髪した。
おばちゃん一人でやってる小さな店。中国最安値レベルの店だろう。日本人客ってたぶん初めてだったろうな。
その頃は、私、まだ中国語は1ケタの数字すら聞き取れなかった。
だから、お金を払う時、代金がいくらか聞いてもわからなかった。
すると、おばちゃんは手でピストルの形を作った。
中国ではピストルの形は8を表すのである(※注)。
シャンプーとカットで8元(1元は、約13円)。安っ。
それ以来髪を切ってないから、ずいぶん長くなった。
どんな感じになっているか、写真を撮ってみたら犯罪者みたいな写真ができた。
中国語は、まだほとんど駄目。
そうなると、当然外国人と気づかれる。が、必ずしもそういうわけではなく普通語(プートンファ)のわからない中国人と思われることもあるから中国は広い。
以前は「日本人(リーベンレン)か? それとも韓国人(ハングォレン)か?」ときかれることが多かったのだが、最近は「韓国人か?」ときかれることが多いような気がする。
眼鏡をかけて、髪が長いからペ・ヨンジュンだと思っているのかもしれない。
きっとそうだ。そうに違いない。
これからは、私のことをヨン様と呼んでよろしい。
韓国人ペ・ヨンジュンみたいな、中国在住の日本人。
なんだか、一人で東アジアを代表しているような気がする。
さて、このブログは、テレビでオリンピック中継を見ながら書いている。
オリンピック中継。
面白いのかというと、中国人選手ばっかり出てくるので、私の中ではあまり盛り上がらないのである。
※注: 地方によって、10は中指を人差し指に絡める(クロスフィンガー)といった違いがあるようだ。
2012.07.22 Sunday
中国から日本へ小包を送ってみた
来月、8月3日は娘の誕生日である。
12歳。
というわけで、中国からプレゼントを贈ろうという話である。
無駄な抵抗かもしれないが、そろそろ父親を嫌悪しだす年頃なので、そうならないようにコビを売っておこうという下心もある。
メインのプレゼントとして買ったのがシャンプーのセット3つ。
日本でもおなじみパンテーン。中国ではP&Gのシャンプーはとても高いシェア(※注:1)を持っている。ほか中国ブランドの拉芳と迪彩。
しかし、中国って予想をはるかに超えて、商品の種類は豊富なのである。
スーパーで見かけるシャンプーの種類も日本以上かもしれない。
髪にこだわる娘もきっと満足、納得の商品群(↑写真)であろう。
でも、一つ気がかりが・・・。
シャンプーって液体だけど、中国から送ることはできるのか?
☆ ☆ ☆
中国で小包を送るのはちょっと厄介なのである。
ここにも中国独特のシステムがある。
Y先生は、「私は小包送ったことはないけど、面倒みたいだから中国人の先生と一緒に行ったほうがいいと思う」と言っていた。
私、これまで東アジア、東南アジア、南アジア、ヨーロッパ、はては中東・ヨルダンの郵便局を問題なく利用した。
絵葉書を送っただけだけど。
中国だって、シャンプーが心配だが、ひとりでできるもん!。
以下のことを予習した。
1.日本へ送るという中国語は「寄到日本(ジー・ダオ・リーベン)」である。
そして、
2.送るものは郵便局員のチェックを受けなければならない。
3.そのため、送るものを梱包して封をする必要はない。そのまま持っていく。
4.送る段ボール箱も指定があるようで、郵便局で段ボールを買わないといけない。
5.梱包は、職員が慣れた手つきで即やってくれる。
以上。
これで、一人で何とかなる。シャンプーが気がかりだが、ここは規則もけっこうゆるゆるな中国である。すんなり通るかもしれない。
シャンプーと、シャープペンシルやらの小物のプレゼント一式を持って、郵便局に行った。
窓口に荷物を出し、さっそく、覚えた「寄到日本(ジー・ダオ・リーベン)」の実践中国語会話・郵便局編である。
郵便局員(女性)のチェックが始まった。
シャンプーを指して局員が言った。
「不可以(プー・クー・イー)」(だめです)
うっ、シャンプーは駄目。
ここで、簡単に引き下がるような私である。
残った小物だけを送ることにした。
シャープペンシル×2、蛍光ペン×1、チューブ歯磨き×1
いかにもしょぼい。そして軽い。
これなら、郵送料も安いだろうとEMS(国際スピード郵便)で送ることにした。
送り状を渡され、これに必要事項を記入。中国の住所と、送る品物の内容は中国語で書かないといけないが、EMSの送り状の様式は日本と同じ。
書き終えて、再び窓口へ。
すでに荷物が専用の段ボールに入れらている。
段ボールの中の送る内容物を確認するよう促される。確認して「OK」(※注2)と言うと。職員がガムテープで封をした。
そして、側面に送り主と送り先の住所・氏名を書くように指示された。
重さを量って、料金は184元(1元は約13円)。段ボール代は取られていなかった。
しかし、ばか高い! 送った中身は合計25元くらいなのだ。
EMSにするんじゃなかった。
しかし、プレゼントの中身はどうだろう。
食事に例えると、ご飯とおかずがなくて、みそ汁と漬物だけといった感じの内容になってしまったのだ。
箱を開けてみて・・・喜ばないだろうな。
コビを売るつもりが逆効果か?
でも、私は中国からの小包の送り方を学んだ。
ちょろいもんだぜ、中国の郵便局・・・うそ。
※注1:日本ブランドのシャンプーはというと資生堂のツバキ、スーパーマイルドをよく見かける。日本で製造されたものと、中国の工場で製造されたものがあるが、品質はまったく同じのようだ。価格は他のブランドの2倍以上の40元ほど。
※注2: 書店に行くと幼児向けの英語の本がたくさんある。義務教育でも習う。にもかかわらず、とにかく中国の人は日本人以上に英語ができない。大学生の場合は、こちらの英語検定4級(日本の英検2級相当か)に合格しないと卒業できないなので、大学生の英語レベルは日本以上だろうが、一般人は全然。 「 How much ? 」すらだめ。マクドナルドのメニューも読めない。でも、「OK」と「Bye-Bye」は大丈夫。普段の会話でもよく使っている。
2012.07.15 Sunday
原発やら、家族への手紙やら・・・
ちょっと半端に忙しくて、更新してなかった。
青島は、工事中のまま放置だな。今さら修正する気にならない。
忙しいっても、ゆるゆるな中国なわけで、このゆるゆるに慣れると一つでも新しい仕事がやってくると、「わぁー忙しい」と感じてしまう。
いかん、日本で働けなくなる。
☆ ☆ ☆
S氏が原発をリクエストしている。
原発かぁ。
このあいだCCTVのニュースで、東京の6.29反原発デモの様子を報道していたので驚いた。
こういうのって、自国に飛び火するのを恐れて報道しないと思っていた。
もっとも、
「中国の原発は安全で国民からも信頼されている。しかし、日本の原発は、国民から信用されてないのでこんなデモが行われている」
という意図で報道したのかも知れない。
まぁ、きっとそうだろう。
中国の原発って、私、良く分からない。
それに、こういう微妙なことはインターネットで検索して、おもしろそうな記事をみつけても、そこから先、サイトにつながらないことも多いのである。
とにかく、中国の原発って、良く分からない。
原発の安全性は科学的に検証されるものではなく、政治の力学で決まる。
であるから、中国共産党が政権を握っている限り中国の原発は、「公式には」安全で事故などとても考えられないものなのだろうと思う。
福島第一原発の事故のあと、中国のインターネットの書き込みにこんなのがあったらしい。
「中国政府は今こそ日本から原発を安く買え。政府は最新技術を導入したと言える。そして、それを改造して新しい原発を作れ。政府は独自の技術で原発を開発したと言える」
原発の事故で苦しんで人に対してちょっと不謹慎だけど、人民はいろいろとわかっているようだ。
☆ ☆ ☆
とまぁ、原発はあまり面白いネタはないので、学校の方である。
以前にも書いたが、うちの学校の教育期間は約4ヶ月である。
入校して約4ヶ月間日本語を勉強して、日本へと実習に向かうのである。
実習生は18歳から35歳まで。女性が多い。既婚者もいる。まだ子供が1歳だの2歳だのという実習生もいる。
日本での実習期間は3年間。この3年の間、実習生たちは中国へ一度も帰国しない。
そんなことをしたら、大変な出費になる。実習生たちは出稼ぎ目的だから、帰国などしないのである。
1、2歳の子供を国に残し3年間、異国で働く。男親がそうするのならまだしも、そんなお母さんも多い。
さて、4か月がたって実習生の出国前。彼ら・彼女たちとのお別れとなる。
修了式の時、たいてい、女の子は泣いてしまう。
今週出国した女の子たちは、泣きながら先生に抱きついていた。男の先生にはしないだろうと思っていたら、
「せんせー!」と言って大きく手を広げてやってきた。
☆ ☆ ☆
もうすぐ、日本へ出国するという頃、家族への手紙を書かせた。
もちろん日本語である。
彼ら・彼女らの家族が日本語を読めるわけないのであって、本当に家族にあてた手紙ではなくて授業のひとつである。
日本語は稚拙だけど、みんなとてもいい手紙を書いてきた。
男の実習生の手紙を一つ引用しよう。妻と1歳の娘に対する愛情がいっぱいのいい手紙だ。
引用にあたっての本人からの許可?
あ、本人はもう日本に行ってしまいました。
「今暑いですが、お元気ですか。
日本語の勉強に濰坊へ着てから4か月ぐらいです。
とてもあなたと娘に会いたいです、娘と自分の面倒をよくみてください。娘は1歳ですからちょっと心配します。
日本語の勉強は少し難しいですが、とても面白いです。時間があったら、少し教えてあげましょうか。
もうすぐ日本へ行きますからちょっと悲しいです。でも、大丈夫です。心配しないでください。
最近、忙しいですか。
娘がもう少し大きくなるまで、日本へ仕事に行ってもいいですか?
困った事あったら、いつでも電話をかけてください。
4年後、日本からプレゼントを持って帰ると思います。
今あなたは、何が欲しいですか。中国へ帰るまでに、教えてください。
また手紙を書きます。
どうぞお元気で。」
日本で働く、中国人実習生は4万5000人以上(2009年度)。これはJITCOが把握している数だから、実数はもっと多だろう。
町で実習生を見かけたら、暖かく接してやってください。
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