『中級から学ぶ日本語』『上級で学ぶ日本語』を読む

prologue (序) 〜

中国は大きいです。人も多いです。
一人の日本人が中国という巨象を相手にしたところでたかが知れてます。
日本では１億２０００分の１の存在が、ここに来ると１３億だか、１４億だか、はたまた１６億だか分の１（※注１）になってしまいます。

「中国という国はねぇ・・・」なんてしたり顔で言う日本人がいますが、それは象の尻尾をなでで「象とは蛇のように細長いものだ」と言っているに等しいと思うのです（えっ？　自分のこと？）。
中国で遭遇するさまざまな不都合、理不尽（と、それを救う中国人の情）に翻弄される。
それを漫画家で元日本語教師の小田空さんは『中国の思う壺』といい、濰坊で一緒だったＹ先生は「ザ・中国の洗礼」と言いました。

３月に入って、授業が週に２コマだけ！　なんて喜んでいたら、そういう手があったのかという、日本人の頭脳（というか“常識”）ではまったく考え付かない「補講」という手段で４コマ追加されました。４コマのうち１コマは日曜日です。契約書には勤務は月曜日から金曜日とあります。
正式な授業ではない「補講」という手段でうまく契約のスキをついているのです。

見事に一本取られちゃいました。まったく中国というものは、油断ならないです。あはははは。

覚えてろよ、中国。いつか１０倍返ししてやる。

（※ この記事を書いた後、改めて契約書を確認したら、勤務は月曜日から金曜日だが、補講はこの限りではないという旨が書かれていた）

中国にしてやられる（予定）
１．契約的問題
２．学校的問題
３．美人的問題
４．歴史的問題


　　　　☆　　番　　☆　　外　　☆　　編　　☆

【番外編１】深圳宝安空港の２９人死傷事故

　

わたし、深圳・宝安区の元住人です。わたしは、以前このブログで検証しないバカは嫌いだと書きました。
事故の詳しいことはここを見てもらうとして、あるブログの検証しないバカをバカと呼ばせてもらいます。



「事故現場の道路、何故か自動小銃を持った兵士がいる。空港だからだろうか？」
そうだよ。空港だからだよ。

「しかし、こんなところで飛行機を見学する方もどうかしている。ココは歩行者の入れる道なのか？」
あのねぇ、中国の事情も知らないのに確かめもせずにものを言うんじゃない。

中国は車道と歩道がちゃんと分けられていない場合がけっこうある。
飛行機を見学していた人たちがいたところは、歩行者が入れるどころか、歩行者が空港ビルに入るためのちゃんとした道（※注２）です。

わたしも「国際空港なのに、こんなところを歩行者に歩かせるか？　でも道路標識もそう表示されていたし・・・」と思いながらここを歩きました。家族連れで、カップルで飛行機を見学している人もたくさんいました。絶好の見学ポイントなのです。

ところで、この事故の“その瞬間”をとらえた映像がこれ。衝撃映像です。

中国は監視カメラがあちこちにあるので、事故の“その瞬間”をとらえた映像がよくニュースで流されています。

【番外編２】釣魚島パン

　

学校の近くのスーパーで売っていました。１つ２元（約４０円）。製造は山東省の徳州市にある斉河県国■（読めない漢字。写真を見よ）食品有限公司。

　　

釣魚島が尖閣諸島の名前で１９６９年の中国に地図に掲載されている件に関してＣＣＴＶのニュースで、なんか言い訳してます。わたしの中国語力では理解不可。

おいしくないです。食べた後は正しくゴミ箱行きです。




【番外編３】怒り心頭

常州駅の近くにて。



よっぽど頭に来たみたいです。

　　


【番外編４】偉いヒトの生家



だれか存じ上げませんが（調べようにも“走”の偏の漢字は人名漢字みたいで辞書に載ってない）偉いヒトの生家です。



常州最大の繁華街南大街（ナンダージエ）の近くにあります。中国ではとても珍しく、きれいに修復されてます。中国のこういう小さな建築は「歴史保護単位」に指定されていても廃墟状態ということが多いのですが。

中に入ってみました。



洗濯ものが干され、ゴミだか必要なものだ分からない物がごちゃごちゃ置かれ生活感たっぷり。低額所得な人（たぶん）たちが、ごくフツーに住んでいる老朽化したフツーの民家です。
きれいに修復したのは表の外観だけでした。やっぱりここは中国です。

※注１： 中国の人口は、３月７日の記事を参照。
※注２： もちろんこんな危険なところは普通は利用しない。安全な通路がほかにあって、普通はそっちを歩いて空港ビルに入る。

　　　　　　

あのねぇあなた（笑）、耳にコード差し込んじゃあダメだよ。人民の声聞こえないでしょ。

だめだこりゃ（いかりや長介）。

※注『TIBETAN DANCE』： 坂本龍一が１９８４年に発表した『音楽図鑑』（発売当時ＬＰ２枚組）のＡ面１曲目の収録曲。
※注『危険なふたり』： 沢田研二、１９７３年発売の６枚目のシングル。英題「TWO IN THE FACE OF DANGER」。