2012.11.30 Friday
屹立するイボウ、舞い上がるイボウ
11月も、もう終わりではないか。今月はほとんど更新してない。
小ネタでも出しておこう。
わたしは知らなかったが、濰坊市のインフォメーションによると、濰坊は「世界凧の都」として、世界に知られた町なのである。
世界に知られた・・・そうか。濰坊を知らなかったのは私だけなのか。
下のタワーは、濰坊のシンボルタワーである。世界凧の都記念広場に立っている。
こうやって下から見上げた写真を見るとなかなか立派な塔だ。
が、実際は高い塔ではない。ジャイアント馬場より大きいが、ウルトラマン(※注)より低いのではないかと思う。
アンドレ・ザジャイアントがジャイアント馬場を肩車したら、ちょうどこのタワーの高さになると、地元の人に教えてもらった(ウソ)。
遠景の建設中の高層マンションに負けている。
タワーの左後ろに見える独特な屋根をした建物は、濰坊凧博物館。
凧博物館としては世界最大級と言うことであって、濰坊観光の目玉の一つなのだけど、「金返せ」という気分になることは目に見えているので、中に入ったことはない。
このタワーは夜になると幻想的な写真を撮ることができる。
凧博物館の前に凧の始祖と言われている人物、魯班の像が立っている。
おお、今にも天上へ舞い上がりそうな・・・。
しかし、こんな奴、おらんでぇ〜という感じである。
風が吹けば舞い上がる・・・世界一軽い男? という気もする。
それに、これ・・・・・・
凧じゃなくて鳥じゃないのか?
※注:ウルトラマンは中国でも人気がある。中国語表記は「奥特曼」。発音は「おうとまん」と聞こえる。どうしてウルトラが「おうと」になってしまうのかと思うが、確かにウルトラは中国の人には難しい発音だと思う。
2012.11.17 Saturday
廃墟マニアックス 〜 捨てられた町、坊子老区
濰坊は、かつての濰県と坊子(現、濰坊市坊子区)が合併してできた町である。
先週、22番の路線バスで南へ30分。坊子区の旧市街(=老区)に行ってきた。
ここにはドイツ(中国語表記は“徳国”)・日本が山東省を支配していた時代(※注)に建てられた建築が、その大半は廃墟と化しながらも、今も多数残されている。
↓ドイツ軍司令部。軍司令部らしからぬメルヘンチックな建物である。火事でもあったのか、梁は黒く焦げ屋根が落ちている
↓日本人住宅。荒れ放題。
ここを訪れるのは2回目。5月に一度行っている。廃墟好きなのである。
じっくり廃墟建造物を見て、廃墟写真を多数とりたかったのだけど、この日は風が強くて、いやー寒いのなんの。体感気温マイナス15度(でたらめな数字である)。
2時間ぐらいで逃げるように帰ってきた。
坊子区の中心は北の新市街に移り、ここ坊子老区は80年以降の解放改革からも取り残され、建物も古い中国のままである。
捨てられた町、坊子老区。
↓ちょっと歩くとこんな風景が。二胡を弾く羊飼いのじいさん。
まあ、辺鄙なところなのだけど石炭がとれる(坊子炭鉱)。
石炭を狙って、かつてドイツそして日本がやってきたのである。
かつて、多数の日本人が住み、日本領事館の出張所や日本人学校もあった。
下の地図は、現存する日徳(ドイツ)古建築。文字が読みにくいが、「徳」の文字があるのがドイツの建築で、「日」が日本の建築物である。
たしかにここは、かつて多数のドイツ人が、そして日本人が住んでいたのだ。
一人のドイツ人も、一人の日本人も住まぬ今、その記憶をとどめるものは、これら物言わぬ建築群しかない。
↓日本電灯公司。やる気なし。ほったらかしである。
↓ドイツ軍医院。ほったらかし。これらドイツの建築物はどれも美しい。
坊子区のドイツ・日本式建築群については、チャイナネットのこのページが分かりやすくまとめている。わたしは、このHPで坊子区のドイツ・日本式建築群について知ったのである。
写真の下の、「今日の横田旅館と旧日軍出張所−−中日甲午戦争の戦跡を訪ねる」という文字部分にはリンクが張られており、クリックするといくつかのドイツ・日本式建築の写真を見ることができる。
記事に誤りがあるので訂正すると
「山東省濰坊市坊子の旧市街地にはドイツ式と日本式建築群が今でもほぼ完全な形で保存されている」とあるが、保存しているのではない。多くは放置されてただ残っているだけである。保存なら廃墟の状態のまま放置しないだろう。
「切符売り場やプラットフォームの事務室は現在でも使用されている」とあるが、現在は石炭の積み出しに使われている貨物駅なので、切符売り場は使われていない。
「慰安所として使われた〈老房子〉」という記述もあるが、これはどの建物の事を指しているのか不明。日軍出張所というのがそれかと勘違いしそうだが、日軍出張所は領事館の出張所であるから慰安施設ではないと思う。
こういった建築物は貴重な歴史遺産ではないのか? 保存する気はないのかと言うと、全然わかってないわけではない。
かつての日本人学校と隣接するドイツ人住宅(徳建豪華住宅区)は、坊茨小鎮(FANGTZE EUROTOWN)という名前で、とてもここが中国とは、濰坊の坊子とは思えないほど綺麗に整備された観光施設になっている。
↓坊茨小鎮
また、この坊子老区は町全体をドイツ風の街並みに再開発する予定がある。その際、現存する日本とドイツの古建築は、どの程度残すつもりなのだろうか?
中国って町ごと、宗教施設も含め建物から道路まで何もかもぶっ壊すからなぁ。
罰当たりな・・・コミュニスト・チャイナ(Communist China)。
濰坊に住んでいる crystal_hu という女の子の坊茨小镇一日游がとても良い。
バレンタインデーがやって来たけど私は一人。バレンタインデーの前に坊茨小鎮に一日旅行したということだ。
crystal_huちゃん。とても可愛い。旅が好きなようだ。 おっ、趣味が合うではないか。
何歳なんだろうか? 濰坊のどこに住んでいるのだろうか? 私でよかったら是非恋人に・・・。
※注:歴史のおさらい
「日清戦争によって清国の弱体ぶりを知った欧米列強は、あいついで同国に勢力範囲を設定していった(中国分割)。」(『詳説 日本史』山川出版社より引用。以下同)
「まずドイツが山東半島の膠州湾を」租借する。
現在の青島(チンタオ)はドイツによって作られた町である。
第一次世界大戦で「イギリスがドイツに宣戦すると第2次大隈内閣は日英同盟を理由にドイツに宣戦し、中国におけるドイツの根拠地青島と山東省のドイツ権益を接収」する。
このドイツに対する日本の宣戦は、
「日本は開戦直後から日英同盟にもとづく参戦の態度を決め、軍事行動の範囲について、イギリスと合意に達しないまま、ドイツに宣戦布告した」
ということだから、まるでどさくさに紛れた火事場泥棒のようだ。よほど山東省を手に入れたかったのだろう。
2012.11.10 Saturday
寒い。冬は寒い。会社まで寒い
ここは中華人民共和国は、山東省濰坊市。
本日11月10日土曜日。最低気温2度。最高気温12度。雨。
明日11月11日日曜日。最低気温1度。最高気温8度。晴れ。
明日の気温は、大阪・神戸なら真冬の気温であるが、濰坊はまだまだ序の口、これからますます寒くなっていくのである。
苦手なんだな、この寒さ。寒いだけでなく乾燥肌にも悩まされる。
日本では乾燥肌に悩むなどということはなかった。
こっちに来て、てきめんである。肌がかさつく。皮膚がフケ状になり、白く粉をふいたようになる。
驚いたのは、シャンプーの後、髪をタオルで拭いていたら、その時点で頭皮の表面がフケになって落ちてくる。なんでやねん。今、髪洗ったばっかりやっちゅーねん。
Z-PT(ジンクピリチオン)配合のリンスが欠かせない。
石鹸で体を洗うのは危険である。
というわけで、Doveを買った。中国って何でもある。
“含1/4保湿乳液”というわけで、今年はちょっとマシになるだろうか?
さて、寒いのは濰坊の気温だけでなく、会社の状況がひどいことになっている。
わたし、ここに赴任して9か月。先生、職員、実習生、クラスの数がみな半減した。日本に事務所が2か所あるのだけど、一つはもうすぐ閉鎖する。先生、職員はつぎつぎ辞める、実習生の数は減ったきり増えない・・・。
契約では私の給与は随時昇給・ボーナス有だったのだけど、ぜんぜん給与上がらず、ボーナスなし。中国人の先生なんか減給されたようだから、日本人講師の現状維持でも優遇されているのだと思う。中国人の先生はただでさえ給料少ないのに更に減給って、そりゃやってられないわ。
大丈夫かって? だれが見ても大丈夫じゃない。
もう一年、ここで働くのもいいかなと思っていたのだけど、どうなることやら・・・。
給料上げてくれないんだったら、契約延長したくないというのが本音である。
濰坊は、見どころもなく面白味のない町。
来年度にそなえて、山東省以南の青島、上海、深圳のような大都市の学校の求人をこまめにチェックすることにしよう。
北京や大連も町としては魅力あるのだけど、ここ濰坊よりさらに北にある。冬の寒さに耐えられない気がする。
寒すぎる。
2012.11.01 Thursday
生日快楽 〜 目指せ キース・リチャード
明日は誕生日。
1年で一番憂鬱な日である。
だから、黙ってやり過ごそうと思っていたのだけど、ひょっとしたらコメント貰えるかな、という下心で告知してみる。
HAPPY BIRTHDAY(to YOU)は中国語で、「(祝您)生日快乐(楽)」。
曲婉婷の歌を聴くと「ちゅ・にん・しぇんりぃ・くわいら」のように聞こえる。
快楽という言葉の使い方が、日本と中国では異なっているので、店の看板が『快楽天使』となっていても、子供服の店だったりする。
そういえば、『男色』と看板に書いているメンズの店もあるなぁ。
Rolling Stones の DVD “Four Flicks” をダウンロード(中国では違法ではない。たぶん・・・きっと)して見ているのだけど、おじいちゃん4人みんな実に恰好よい。
私は、Keith Richardsのようなやんちゃなじいちゃん、それが無理ならCharlie Wattsのような粋なじいちゃんが目標である。
【追記】 コメント欄に私の本名は出さないように。
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