2015.10.09 Friday
現在我非常忙(2) 〜 I'm so busy now.(2)
人からもらったコメントやなんかを、勝手に対談形式に編集してブログの記事にアップする。
これは、もはやわたしの「芸」だな。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
海南島: いよいよ授業開始ですね、ご苦労様でございます。大阪にある学校でしたか?
神 戸: はい。2校で教えるのですが、2校とも学校は大阪。ただでさえ引っ越しと重なって忙しいのに、通勤が1時間半かかります。
そういえば、神戸のKAMOMEさんも大阪は難波の学校で日本語教師を始めるそうですが、通勤が1時間半と言ってましたね。
おら、こんな不便な郊外のベッドタウン嫌だ。便利な大阪さ、引っ越すだ。
海南島: 一つの教室に複数の国の人が混在。私には経験しないで終わりそうな、……残念。
神 戸: 一つの教室に複数の国の人が混在する授業を経験しない。それは日本語教師としてあまりにもったいないですよ。ほとんどが中国人とベトナム人という日本語学校が多い中で、今日教えに行った学校は国籍がすごくて、ベトナム、インドネシア、ロシア、シンガポール、ウクライナ、ミャンマー、ネパール、シリア、エジプト、エルサルバドル、中国などが混在。教室の中では、これらの学生を日本人一人で一つにまとめて相手して授業します。日本語教師の醍醐味かもしれません。
休み時間は、いろいろな国の言葉が聞こえてくるし、シリアとシンガポールの学生が英語で雑談してたりして、校舎に入ると、いながらにして海外気分です。
海南島: 日本人は冷たい、それわかります。距離感というか。
自分のこと考えてもそうですもん。通勤バスで隣が同僚とわかっていても、肘と肘が触れあうのが嫌、とか。中国人は気にしないでぐいぐい押しつけてきますけどね。
あ、ちょっと「冷たい」と関係ないか。
神 戸: いえいえ、関係ありますよ。中国のカップルもすごいですよね。公園のベンチで男が女の子を膝の上にのせてる。向かい合って話すときなんか、向かい合って体をぴたりとくっつけている。日本人は、国土は狭いがたとえ周囲に人がいなくても、恋人同士で会話をするのに体をくっつけることはしない。
そう言えば、今日教えに行った学校も、午前の授業を終えた後に学生が「先生、一緒に食事に行きませんか?」と誘ってきました。中国人はいないクラスなんですが、その学生はシンガポール人。シンガポールは、ご存じのようにマレー系、インド系、中華系を中心とした多民族国家ですが、その学生は明らかに中華系の顔をした学生でした。やはり中国人は・・・と思いましたよ。
ちょっと次の授業の準備で忙しかったので、食事は「今度行きましょう」と丁寧に断りましたが。
海南島: 日本じゃ牛丼350円。18.4元ですか。海口市はもっと高い気が……。
神 戸: ええ、そうですね。日清食品(※注1)のカップヌードルやグリコのポッキーやプリッツのような食品関係がだいたい日本と同じくらいで、あとは牛丼もユニクロも無印良品も、100円ショップのDAISOもAEONの BEST VALUEも資生堂のシャンプー(中国でも TSUBAKI や SUPER MILD などが普通にスーパーで売られている)もみんな日本より高い。これらの購買層は絶対数でいえばすでに確実に中国のほうが大きい。「中国経済いよいよ崩壊か」とかいろいろ言われてますが、無駄に馬鹿でかい国です。沿岸部でさえ地方から出てきて、まだ中間層に手が届いていない発展途上の人がいっぱいいるし、内陸に入っていけば発展の余地のある地域がいくらでもある。
学問分野でも、ノーベル賞に絡んで、最近は中国人科学者の活躍が目覚ましいという記事もよく目にします。
「米誌USニューズ&ワールド・レポートが今週発表した新たな大学ランキングによると、中国の名門、清華大学が米マサチューセッツ工科大学(MIT)を抑え、工学研究の分野で世界最高の大学となった」という記事もあります。
世界の人口の5人に一人は中国人ですから、やがてノーベル賞もオリンピックのメダリストも中国人だらけになるかもしれてない。
もうすぐ中国崩壊なんて、だいたい天安門事件以降、つまり20年以上も前から保守層を中心にずっと言われてきたこと。そんな外れ馬券みたいな予言本がブックオフに100円均一でいっぱい棚に並んでいる。
経済の失速があっても、習近平(※注2)をいくら日本人はじめ外国人が嫌おうがまだまだ中国夢(チョングォーモン、偉大な中華の復権)はしばらく健在だろうなと思います。
中国の大学って、テーマパーク化する日本の大学に比べ、全寮制で規則は厳しい、派手な学園祭もないし、6大学野球みたいなイベントもないにもかかわらず、学生の顔が日本人の学生よりずっと生き生きしてますもんね。
※注1: 日清食品のインスタントラーメンは、イボウ(山東省)ではカップヌードルとUFOがAEON(当時はジャスコだった。金沙広場から早春園に移転したものの業績は回復しなかったようで現在イボウから撤退したので店舗はない)だけで売られていた。ところがシンセン(広東省)では、ちょっと大きなスーパーに行けばカップヌードルにUFOに出前一丁(日本と違っていろんな味のバリエーションがある。香港ではとても人気が高い)、さらにチキンラーメンまで売られていた。いずれも香港製と大陸製があり香港製のものが1.5倍ほど高い。常州(江蘇省)は、たいていのスーパーにカップヌードルやUFOはあるが出前一丁やチキンラーメンはない。中国のインスタント・ラーメンは南に行くほど日清食品のシェアが大きくなる。
ただし、中国NO1のシェアをもつ台湾系の康師博(カンシーフ)はサンヨー食品と提携している。
中国のインスタントラーメン? 日本人の味覚に合わないものもあれば、日本人の味覚でも十分においしいものもある。人気のブログ『日本一インスタントラーメンを食べる女』にならって、中国のインスタントラーメンを食べまくる記事を連載しようかと思ったこともあるが、そんなことをやりだしたら、義務感で食べたくもないラーメンを食べないといけなくなるのでやめた。
印象に残っているのは統一(会社名)の「革面」。いつか紹介しようと思って写真は撮っているのだけど、機会を逃している。本当に革命的な麺だった。
※注2: 「習近平は中国ではとてもとても人気があります」と常州の学生が言った。政治体制の批判を許さない国だからということになるのだけれど、確かにニュースを見るとこの人が行くところ中国全土どこでも大歓迎。日本でいえば天皇みたいにね。
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