中国に絵葉書はない from 大阪 JAPAN
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中国・山東省のイボウ(WEIFANG ウェイファン)から広東省・深セン(SHENZHEN)、そして江蘇省・常州(CHANGZHOU)へと<br />
流浪の日本語教師生活。そして現在、日本(大阪)で相変わらずの薄給日本語教師生活 going on。<br />
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『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』
『日本語教師☆ナビ』というメールマガジンを取っている。
ほとんど読んでないけど。
以下は、その8月9日号をそのまま引用。
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日本語教師☆ナビ −日本語を教える編−
http://www...
ほとんど読んでないけど。
以下は、その8月9日号をそのまま引用。
●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●●
日本語教師☆ナビ −日本語を教える編−
http://www.alc.co.jp/jpn/
●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●●
今年は、一畝すべてトマトを植えたため、朝、昼、おやつ、晩と、ト
マトを大量消費しているミカです。
今回のまえがき、あとがきのテーマは「アルクの日本語サイト紹介」。
あらためて、私も見てみました。例えば「日本語Q&A」の「ことばの
仕組み(文法)」というページ。
「『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』は、どう違う?」
「『太郎は丸くゆっくりと円を描いた』と言えないのはなぜ?」
……うーん、どの質問も、根拠を持って答えるのは、なかなか難しい。
以上引用終わり。
ええっ?
「『太郎は丸くゆっくりと円を描いた』と言えないのはなぜ?」
これ、難しいか? ねえ、トマトを大量消費しているミカちゃん。
「白い白馬」「前に前進する」と同じ誤りだと答えるだけですむ問題だと思う。
アルクの回答の
「「ゆっくり」のように動詞句全体を修飾し動きの様子を表す修飾語と、「丸く」のように目的語がどんな性質かを表す修飾語は、現れる順序が決まっています。動きの様子を表すものの方が先で、目的語の性質を表すものが後です」
という解説。
この解説を、いやあ勉強になります、と感心して読むのは日本語教師。
学生は消化不良を起こすだけである。
学生全員が抜群の文法理解力を持つクラスを除いて、重言(重複表現)だという以上詳しく説明する必要はない。
ん? 抜群の文法理解力を持つ学生ぞろいのクラスならそもそも、こんな質問は出ないよな。
「『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』は、どう違う?」
これはちょっと面倒だけど、学生には「同じだ」と答えたらいい。
悪い質問じゃないんだけど、わたし、こういう重箱の隅をつつくような質問を好む学生は好きじゃない。
この手の学生は、聴く・話すといった勉強を軽視し、静かに黙って文法を勉強するのが好きである。その結果、文法テストの点は取るが、実用面でのコミュニケーション力は極めて弱いことが多いからだ。
そんな勉強、自国でもできるじゃん。何のために高い金払って、日本まで来て日本語勉強しているんだか。
さて、『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』はどう違う? という問題に戻る。
これ、アルクのページの回答は以下の通り。
http://www.alc.co.jp/jpn/article/faq/03/227.html
ひどい悪文。私の読解力では一読しただけでは意味がとれない。
それに、日本語教師向けの解説だからこうなるのは仕方ないけど、文法用語が多すぎて学生にはこのまま説明しても、学生にはまったく理解できない。
経験の浅い先生は、この内容を全部学生に伝えようとする。
過不足なくぜーんぶ伝えるのはやめたほうがいいよ。ほとんどの学生が、途中でついていけなくなるから。
ちなみに、私なら以下のように説明にする。
『不思議の国』は、名詞+助詞(の)+名詞。
『不思議な国』は、な形容詞(形容動詞)+名詞。
これは分かるね?
「不思議」という単語は、名詞のほか、な形容詞(形容動詞)にもなる単語なんだ。
名詞のほか、な形容詞(形容動詞)にもなる単語は、健康(健康・健康な)、平和(平和・平和な)、暇(暇・暇な)などがあるが、あまり多くない。
『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』を英語(※注 )にしてみよう。
実はどちらも 『Alice in Wonderland』。
(“Alice in the land of wonder”とも訳せるなんて言い出すと面倒になるので無視)
わたしが、初めに『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』は、「同じ」と言ったけど、英語にしたらどっちも同じでしょ?
分かった?
以上、終わりである。
もちろん、これだけの説明では問題がある。
「不思議な」と「不思議の」では語感が違うことを説明していない。
アルクの回答にあるように「不思議の国」のほうは、“不思議”と“国”の結びつきを強く感じ、「不思議の国」であたかも一つの名詞のように感じられる。
一番大きな問題は、これもアルクの回答にあるように「名詞+助詞(の)+名詞」と「な形容詞(形容動詞)+名詞」はどう使い分けるかを説明してないという点である。
しかし、クラスのたった1人の学生の質問にあんまり長々詳しく解説すると他の学生はもう聞いちゃいない。 そして、下手すると「あの先生の説明は長いばっかりで、分かりにくい」なんていう評価をもらったりするのである。
質問をしてきた学生に詳しく補足説明してあげたかったら、休み時間にすればいい。
とにかく、導入も含め文法の説明はシンプルにするのが学生にも分かりやすい。
異論・反論、私ならこう答えるというアイディアをお持ちの先生。そのアイディアを教えていただけると嬉しいです。
※注: 英語が苦手とされている中国やベトナムの学生だって、簡単な英語なら90%以上の学生は理解できる。義務教育で小学校から英語を勉強しているんだから。もちろん、落ちこぼれちゃって、英語が全然分からないという学生もいるけど。
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2017-08-15T01:11:24+09:00
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【対談】 授業論 〜 知識は授業を成立させるか?
久々の更新。
なぜ更新しなくなったのか。
1.更新する暇がないから
2.中国から帰ってきて、面白い記事が書けなくなったから
以上である。
とくに2が大きい。自分で読んでてもつまらない。
読んでいるほうは、もっとつまらないだろう。って言うか、読む気が...
なぜ更新しなくなったのか。
1.更新する暇がないから
2.中国から帰ってきて、面白い記事が書けなくなったから
以上である。
とくに2が大きい。自分で読んでてもつまらない。
読んでいるほうは、もっとつまらないだろう。って言うか、読む気がしない → だから、最後まで読まないだろう。
それに、読者の想定ができなくなった。
中国在住時は、中国在住と、中国に関心を持つ日本語教師が対象だった。
日本に戻って誰をターゲットに文章を書けばいいのか?
退職者さんに「本中華、無くなりましたなあ。なんちゅうか」なんてコメントされたが、あまりにもつまらない記事だと思ったので恥ずかしくなって削除したのである。
中国にいたときの記事は、自画自賛になるが、たまに上質な笑いのセンスが冴(さ)えまくっている記事があったんだけどな。「たまに」だけど。
久しぶりの更新は、海南島さん(←もう、海南島ではないけれど)のブログ をパクって(無断引用して)の対談。
Nが海南島さんで、Cが私。真面目な教育論・授業論だ。
まぁ、とにかく読んでね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
C: 4月になって、私が非常勤講師を務めている日本語学校にも数人の新しい先生が
入ってきました。
全くの新人の先生は、教案づくりに苦労し、そして授業を終えて「あそこがうま
く教えられなかった」「ここが予定通りできなかった」なんてよく言ってます。
全くの未経験なんだからうまく教えられなくて当然だし、授業が予定通りいかな
いのはベテランであっても一緒なんですよね。
新人の先生は知識を伝えることことよりもっと大切なことがある。
それは、先生が授業を楽しめたか、そしてその楽しさが学生にも伝る、楽しい
授業ができたか、「新しい先生はいい先生だ」と学生に思われたかということ
だと思うんですよね。
N: わたしは教師仲間の与太話で (じつは大切なことだ。与太話もできない教師はど
こかに欠陥があって、しばしば定年までを全うできない) 、階段教師、出席教師、
という話をするんです。
C: 何ですか? その階段教師、出席教師って?
N: ある先生は、家で教材研究なんかやらないで、午前7時半、出勤してからその日
の授業部分を調べる。
ある先生は、出勤した時はとりあえずコーヒーを飲まなきゃいけないから、授
業前に職員室を出て廊下を歩き階段を上りながら、その日の授業で何をするか
考える。
別な先生はそこでも考えない。教室に入って、出席を取りながら考える。
というか、決めるんです。
C: わたしも教案をつくらないんですよ。
教案を見ながら授業をするんじゃなくて、学生の反応を見ながら授業を作って
いきたい。
でも、さすがに教室に入って、出席を取りながら考えるなんていう芸当はでき
ません(笑)。
学校では、その日に担当講師が教えるところを決められているから、授業の前
日にスケジュール見て、頭の中で大まかな授業の流れを確認してます。
N: そして、一番優秀な先生は、出席を取り終わっても決めていなくて、チョーク
を黒板に「こつん」と当てた瞬間に、決めるんです(笑)。
C: ええっ(笑)。
N: 生徒に「今日はぁ、89ページの『こゝろ 』〈Kの自殺〉をやるぞー」と宣言する。
そして、授業を始めるんです。
C: 優秀すぎます(笑)。
N: これが、一番優秀な先生だというと、若い先生は「またぁ」と笑うのでありま
すが、冗談じゃないのであります。
職員室でいっしょうけんめい教科書とそれに準拠のアンチョコなんかいくら繰
ってもその通りの授業になんか絶対にならない。
C: そうです、そうです。予定通りの授業なんか絶対にできない。これは絶対です。
たとえば、20人の学生がいる教室なら、20通りの反応がある。
教案例なんかを見ると、教師の発話・質問に対する学生の反応・答え、
つまり学生の発言をあらかじめ書いてある。
そんな、アホなと思ってしまいます。
なんで学生が次にどんなことを言うのか分かるのか。教師はユリ・ゲラー か?
N: 生徒に今日の授業の宣言をする。でも生徒はとっくの昔に「何も決めていな
かったくせに」と気づいている。
それでも授業が成立するように先生に「協力する」。
そういう関係を作る方が大事であります。
C: 全く同感です。
先生が学生と共同で授業をつくりあげることができるというのは、先生が学生の
主体性を引き出せるということです。
そんな先生は、本当に優秀だと思いますね。
だいたい、先生は学生に「知識」を「教えている」と思ってはいけないと思うん
です。サイレント・ウェイ という外国語学習法を編み出したアメリカの心理学者・
ガッティーニョは教師が教えることができるのは「気づき(awareness)」だけ
であると考えました。
授業で先生が教えたことなんて、学生は全部忘れるじゃないですか。
それで、テスト前に必死で覚えなおしている。
N: 教頭や教務部長は、教材研究をしっかりやって、生徒のどんな疑問にも答え
られるように準備しろ、という。冗談じゃない。
授業中に、答えに窮するような質問をする現場なら苦労は無い。
あっても、「その質問には難しくて答えられない、調べてきて明日答える」
って言えばいいんです。
それで納得できない学生なんてわたしは知らんよ(笑)。
C: わたしは知らんよ・・・。あはは・・・。
たしかに、その質問には難しくて答えられない、調べてきて明日答える
って、実に誠実な返答ですよね。納得してもらいたいですね(笑)。
N: 國學院大學に、竹内常一 って立派な教授がいました。『若い教師への手紙 』
という名著があります。
教授がある高校教員から、「授業が成立しません」という手紙を貰ったん
です。
教授は「どんな努力をしてるんだ」と聞いた。
教員は「必死で深夜まで教材研究しています。生活指導研究会にも入って
古典文書を読んでいます」と答えた。
すると、教授は、「そんなバカなことはいますぐやめろ。教習所行って大
型バイクの免許を取れ。最低でも750ccのバイクで出勤しろ」とアドバイス
した。
これ、本当の話です。
C: 最低でも750ccのバイクで出勤しろ? ん? どういうことですか?
N: アルファベットをAからZまで書けない学生が教室にあふれ、それで荒れ
ているという時に、「教材研究」なんてやって、落ち着くわけがないんで
すよ。
バイクが正解なんです。バイクが立派なコミュニケーション手段でしょ?
C: わぁ、すごくよく分かります。それに、大型の免許が取れるのは18歳以上
だから、750CC以上に乗った時点で、全ての高校生に勝利している(笑)。
N: 先生の知力が授業するんじゃないんですよ。
生徒との人間関係が、授業をするんです。
C: おおおおおっ!
「知力が授業するんじゃない。学生との人間関係が授業をする」。
珠玉の名言ですよ。私が日頃思っていたことを端的に言い表わしてくれま
した。
N: 大学で立派に教育手法を勉強し、日本語、国語に関する知識もたっぷりと
蓄えて、それで教材研究しないといけないような知力に恵まれた学生のい
る「現場」があったら、日本て国はこんな状態じゃありませんてば。
C: あははは、その通りだ。
いやぁ、今日はとてもいいお話を聞けました。ありがとうございました。
授業で悩んでいる新しい先生に「学生との人間関係が授業をする」って
言ってあげようかな。
N: 階段教師、出席教師という話をすると、一部の若い先生は冗談だと思って
笑ってくれ、別な一部の先生は海より深く軽蔑してくれました。
べつに軽蔑されても平気であります。
C: うーん。ということは「常識」ある先生からすると、この対談は非常識な
ことを言う、はみ出し教師二人の与太話ということですか!?
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2017-04-22T13:56:51+09:00
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花火大会
「夏になると花火大会があります。日本の花火はきれいです。みなさんも見に行ってください」と言ったら、シリア人のA君が言った。
「先生、シリアに来てください。シリアは毎日花火大会です」
もちろんシリアの花火の下には死体がごろごろしている。
「夏になると花火大会があります。日本の花火はきれいです。みなさんも見に行ってください」と言ったら、シリア人のA君が言った。
「先生、シリアに来てください。シリアは毎日花火大会です」
もちろんシリアの花火の下には死体がごろごろしている。
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2016-07-18T04:16:36+09:00
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なんで大阪弁を教えへんねん? と思う
ラマダン期間中は禁煙していたムスリムの学生たちが喫煙室に戻ってきた。
喫煙するということは、要するにニコチン依存症である。
よくもまあ、ニコチン依存症の人間が、ラマダンという理由で簡単に禁煙できるものだと感心する。
恐るべし宗教の力である。
「日本のタ...
喫煙するということは、要するにニコチン依存症である。
よくもまあ、ニコチン依存症の人間が、ラマダンという理由で簡単に禁煙できるものだと感心する。
恐るべし宗教の力である。
「日本のタバコは高いです」なんて愚痴るのなら、ついでだから健康のためにそのまま禁煙を続ければいいのに。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「chinamychina先生は、教科書にないことも教えてくれます」と、ネパール人のS君が言った。
「chinamychina先生は、大阪弁を教えてくれます」と、ベトナム人のHさんとインドネシア人のMさんが言った。
ほかの先生は大阪弁を教えないのか? と不思議に思ったので、ほかの先生は大阪弁を教えないのか聞いてみた。
「はい。他の先生は大阪弁を教えません」
どうして教えないのか、私には理解できない。
ここは、大阪である。難波にも、黒門市場にも近い。
教室を一歩出たら、もうコテコテの大阪弁の世界なのである。
習った日本語を実用のレベルに上げるためには、最低限の大阪弁は教えないといけないと思う。
でないと、何のために、日本の、大阪の、学校に通ってんねんと思う。
と言っても、しょっちゅう大阪弁を取り上げているわけではない。
「いいえ、違います」→(大阪弁)「いや、ちゃいまんねん」。こんなのは別に教えなくてもいい。
また、「めっちゃ」なんかは教えなくても、いつの間にか覚えて「めっちゃおいしい」なんて言っている。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
例文:宿題をしなければなりません。
この「〜なければなりません」の文型は初級で必ず習う。
「must do」「have to do」である。
ついでに中国語だと「必須」。
「must」や「have to」程度の英語は誰でも知っている。
だからわたしは、文型導入する際は、
「なければなりませんは、must、have toの意味です。動詞のない形に接続します」とだけしか説明しない。
文型導入は極力シンプルに時間をかけないほうが学生にも理解しやすい。
行きます → 行かない → 行かなければなりません
飲みます → 飲まない → 飲まなければなりません
します → しない → しなければなりません
来ます → 来ない → 来なければなりません
ところで、この「〜なければなりません」の言い回しであるが、ふだん会話で使うか?
まず使わない。基本的には書き言葉だろう。
ようするに、このままではきわめて実用性が低い。
初級日本語の教科書『大地』には「〜なきゃ」という会話表現が同時に出てくる。
例文:ご飯、作らなきゃ。
これでやっと「〜なければなりません」の文型が実際の日常会話で使えるようになる。
しかし、大阪人は「ご飯、作らなきゃ」とは言わない。
「ご飯、作らな(あかん)」である。
行きます → 行かない → 行かなあかん
飲みます → 飲まない → 飲まなあかん
します → しない → ※せなあかん
来ます → 来ない → 来なあかん
これ、けっこう学生に受ける。
学生の中にはアルバイトをしている学生も多い。
アルバイトをしていれば、同僚や上司から「〇〇せなあかんで」と注意や指示されることは多いだろう。
標準語の「〜なければなりません」は知っていても、大阪弁の「〜なあかん」が分からないとアルバイトにも支障が出る。
学生が、方言を使えるようになる必要は全然ない。
しかし、教室から一歩出ても使える実用的な日本語の力をつけてやる。そのためには、必要に応じた最低限のその地方の方言は教えて、方言を、つまり実際にそこで使われている生きた日本語を、「聞いてわかる」ようにしてあげることは必要じゃないか・・・と思う。
写真は浪花ブルースの超超名盤、上田正樹と有山淳司の『ぼちぼちいこか』
リンク: 有山じゅんじと上田正樹 / 俺の借金全部でなんぼや (youtube。再録音した『ぼちぼちいこか '08』フューチャリング くいだおれ太郎より)
どうしてほかの先生は大阪弁を教えないのだろうか?
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2016-07-16T18:25:54+09:00
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ラマダーンの学生はナチュラルハイになる
もうすぐ終わるが、今イスラム(※注)の人々は断食月、すなわちラマダーンである。
イスラム暦に合わせるので、毎年時期は変わる。今年のラマダーンは6月6日から7月5日までである。
わたしの学校にいるムスリムの学生たちは、この期間どうしているのかと言うと・・...
イスラム(※注 )の人々は断食月、すなわちラマダーン である。
イスラム暦に合わせるので、毎年時期は変わる。今年のラマダーンは6月6日から7月5日までである。
わたしの学校にいるムスリム の学生たちは、この期間どうしているのかと言うと・・・日中は食事もとらないのはもちろんのこと水も飲まないというのに、いつもと変わらない。
ラマダーン期間中に校外学習があって、農業公園レジャー施設ハーベストの丘 というところに行ったのだが、「水も飲まないなんて熱中症にならないか」というこっち側(先生ね)の心配をよそに、彼らは元気いっぱいではしゃいでいる。
↑ 校外学習 at ハーベストの丘
パキスタン人A君なんか、仲のいいロシア人Pちゃんと一緒にアウトドアの遊具施設遊び倒している。
なんかまるで学校が二人の楽しいデートの機会を提供したみたいだ。
日中食事もしない水も飲めないなんて、ラマダーン月のムスリムは大変だね、なんて思うのは日本人の感覚であって、ムスリムは全然「大変だ」なんて思ってないのだろう。
「日本でお祭りを楽しむような、そういうノリがラマダーン月にもある」
「断食が行われるラマダーン月は本当に楽しいんです」
なんていう証言もあることだしね。
※注 :最近の社会科の教科書を読むとイスラム教は「イスラーム」と表記されている。イスラームという言葉の中に「教」という意味が含まれているため、「教」の言葉を足すのは重言になるという理由である。
追記: 清真料理(せいしんりょうり qīngzhēncài)はイスラムの戒律に従った料理の中国名。
ウィキペディアの清真料理 の説明に、間違った記述がある。「非ムスリム居住地域に立地する清真料理店も数は少ないものの存在し」とあるが、そんなことはない。
回族、ウイグル族をはじめ中国には多数のイスラム教徒がいる。だから庶民向けの清真料理店は、日本のコンビニ並みにあちこちにある。学生食堂の中でも店舗を構えている。どこの店もほとんど同じメニューで値段も同じようなもの。
わたし、中国にいたときは少なくとも週に3回以上は利用していた。
牛肉炒飯や牛肉土豆面(麺)よく食べたなあ。ただし、同じ料理でも店によって味の当たりはずれが大変大きいうえに、おいしくない店のほうが多かったりするので、おいしい店を発見するとその店ばかりに行くことになる。
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2016-07-02T02:10:54+09:00
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笈川先生 again !! 〜 びっくりしたなぁ、もう
久しぶりの更新。日付確認するとなんと2か月ぶりなのね。
3月いっぱいで掛け持ちしていた学校をやめて、4月から1校のみの勤務ではあるがなんだか忙しい。
↑ 校外学習。わたしの学校は多国籍である。これだけで20近い国の学生が写っている
ウチの...
3月いっぱいで掛け持ちしていた学校をやめて、4月から1校のみの勤務ではあるがなんだか忙しい。
↑ 校外学習。わたしの学校は多国籍である。これだけで20近い国の学生が写っている
ウチの学校は、総合コースと実用コースという2つのコースがあって、常勤・非常勤は総合コースの先生と実用コースの先生と分かれている。
そんな中で、わたしただ1人両方のコースを兼任しており、確実にこの学校で一番授業コマ数の多い先生なのだが、給与が中国で日本語教師していた時と変わらないのは、絶対何か世の中間違えているのではないか?
中国は、給与以外に家賃補助があったり、春休みでも給与が満額出てたり、外食しても一食200円以下で済むので中国のほうが圧倒的に豊かな生活だったぞ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さて、コメント欄をチェックすると笈川奈弥と言う名前が・・・。
ん、笈川(おいかわ)? 心当たりがない名前ではない。が、私が知っている笈川は、笈川幸司(先生)である。
このブログで「うさんくさい」と散々書いた。
この時の記事は、ブログ村の「日本語教育」注目記事ランキング1位になったのでちょっとびっくりした。
リンクを貼っておく。《リンク1 》《リンク2 》
はたして、笈川奈弥さんは、笈川幸司(先生)の奥様であった。
実に丁寧な内容のコメントで恐縮してしまう。
「もしよろしければ、ぜひ主人の授業を見学しに北京にお越しいただけませんか?」とのお誘いも。見学したい気持ちは十分にあるが、わざわざそれだけに北京に行く余裕はない。
そして、「(見学の上で)それでも胡散臭いとお思いなら、私共も更に努力を重ねていく所存です」なんて、なんて謙虚で良い奥様なのだ。
もっとも笈川先生がうさんくさいという考えは変わらないけど、カリスマ教師と呼ばれる先生なのだから、その話術は見事なのだろう。なんたって元芸人だ。それに、中国全土を講演して回る行動力も立派なものだと思う。
「大声を出す授業、とてもいいですよ!」とアドバイスもいただいた。
そういえば、中国のある日本語教科書の音読の指示が「次の文を大声で読んでください」だった。
日本語の「大声」と中国語の「大声」はニュアンスが違う。イコールではない。
「声で読んでください」という指示は中国語の「大声」と日本語の「大声」の意味がイコールと思いこんでいる著者のミステイクだと思っていたのだが、そうじゃなくて本当に大声で読んでほしいのかな?
わたしは「大きな声」を出すのはいいが「大声」はちょっと・・・と思う。
だいたいウチの学校は壁が薄い。それにわたし、授業の時の声は大きい。
隣の教室で授業をしている先生から「Chinamychina先生の声や、チョークで板書する音、学生の笑い声がよく聞こえてくる」と、よく言われる。板書の音も大きいようだ。
やはり、大声は出せないなぁ。
しかし、ブログっていろんな人が読んでくれているもんだねぇ。
このコメントを機会に、これからもこまめに更新しようと思う。
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2016-06-30T23:23:07+09:00
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教育技術を共有せよ 〜 向山洋一先生はそう言った
「学生にAの文型と、Bの文型の使い分けをうまく説明できなかったんです。どう説明したらいいですか?」
教員室が健全な状態であれば、日常的に交わされている会話。
わざわざ「健全」という言葉を付け加えたのは、こういう会話がほとんどない学校もあるからなんだけ...
教員室が健全な状態であれば、日常的に交わされている会話。
わざわざ「健全」という言葉を付け加えたのは、こういう会話がほとんどない学校もあるからなんだけど。
そして、きのうも、新人の先生が「“〜と〜と”と“〜や〜や”の違いを質問されたけど、うまく説明できなかったんです」と、先輩の先生にどう説明したらいいかということをきいていた。
最後にわたしも、一言口をはさんだ。
「上手に即答できないと思ったら、学生に“みなさん、違いを考えてみてください”と、質問を教室の学生全体にいったん返したらいい。時間稼ぎができるし、学生も自ら違いを考えるでしょ」
“〜と〜と”と“〜や〜や”の違いを、即、平易な言葉にして、初学者にもわかりやすく答えられるかどうかは、日本語の「知識」である。
学生に「みなさんも考えてください」と質問を返すのは、教育の「技術」だ。
学校などの教育機関では、知識も教育技術も教師の個人技であることが多い。
☆ ☆ ☆ ☆
公教育の現場で、教育技術を共有しようという運動(教育技術の法則化運動 )を始めたのが向山洋一 先生だ。
向山洋一先生を信奉する教師は多いことも知っているし、批判する教師も多いことも知っている。
でも、その名を知らない教師も多いだろう。
学習塾のような私教育の世界では知名度は低いが、公教育の世界で、向山洋一先生はどのくらい知られているのだろう。
わたしは、向山先生にはどちらかと言えば批判的だ。
教育技術を法則化し、それを教師全体で共有しようという運動を始めたことは大いに素晴らしいと思う。
しかし、その後がいけない。
組織を私物化している。
だから、その組織は向山洋一を教祖とする新興宗教のようだ。
独自のユニークな指導を追及するあまり、度が過ぎて教育内容がオカルト化している。
また、学校教育の現場で「原発は安全だ」「原発は危ないというのは非科学」と熱心に原発推進教育をやっていたのも向山先生のグループである。
というわけで、出発点は良かったが、その後がいけない。
毛沢東と一緒だな。
もっとも、毛沢東と向山洋一を一緒にされたら、お互いに迷惑だろうけど。
☆ ☆ ☆ ☆
新人教師は、教案作成に苦労する。
新人に教案作成なんかさせずに、「これを自分流のやり方で、授業したらいいからね」とだけ言って、先輩教師のよくできた教案を渡してやったら済むことじゃないかと思う。
まず、いい授業の真似をする。その後、自分独自のやり方をつくりあげていく。
「守破離 」である。
それでいいんじゃないかと思う。
新人に対して「守」を抜きにして、「破」を求めるのは無理ではないかとも思う。
なぜか、先生の世界はそれを否定する。
みんな、自分で教案をつくらなければ力になりませんと言う。
向山先生は言う。「“よく分かりませんが、とにかくやってみます”という医師に命をあずけることはない」。
ところが、技術なり方法なりを持たない教師に、とにかくやってみなさいというのが教育の世界だという。
☆ ☆ ☆ ☆
自慢じゃないが、学生のアンケートで「分かりやすいことばと、理解しやすいスピードで話していますか」という項目、わたしは学生全員、指導していた2クラスの100%の学生が4段階評価の4をつけてくれた。
どう読んでも自慢だな、これは。
さて、授業での話し方。これ、わたし、かなり向山先生から学んだ。
「一時に、複数の指示を出すな」
「(算数の授業で)30秒以上の説明は長すぎる。30秒以上の説明はするな」
等など。
わたし、新しい文型・文法を教えるときに、30秒以上の説明はしない。
新しい文型・文法を教えるときの話すスピードは、ナチュラルスピードよりやや遅めにしている。
そして、指導内容をスモールステップ(細分化)に分けて、30秒説明したらいったんストップし学生の反応を確かめる。
その後、次のステップの説明をする。
これからはこの場を、知識と教育技術を共有する場にしようかな。
とも、思ってみたりしている(※ )わたし at KOBE。
(↓ 学生が撮影してくれたもの。逆光になってるやんか)
※ 久々の更新なんで写真をアップしておいた。
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2016-04-21T22:36:25+09:00
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そろそろ、再開しようかな 〜 と、ちょっと書いてみる
春である。4月である。桜の満開の知らせが日本各地から報告されている。
わけあって別居している娘は第一志望の公立高校英語科に合格した。高校生になるのである。
春だ! 春だ! と、いうわけで冬眠していたブログ再開しようかな。
ブログを休んでいた理由は...
わけあって別居している娘は第一志望の公立高校英語科に合格した。高校生になるのである。
春だ! 春だ! と、いうわけで冬眠していたブログ再開しようかな。
ブログを休んでいた理由は2つ。
1.神戸の実家から大阪に引っ越しのどたばたで、落ち着いて書く時間がなかった。これが大きい。
2.日本へ帰ってきてからどうも文章がつまらなくなった。それを反省して、どういうコンセプトでこれから記事を書こうかと、足りない頭で考えたが、いかんせん足りない頭である。答えが出せなかった。
さて、3月は大阪のとある中国語学校で中国語無料体験講習をやっているのを、通りすがりに発見。即申し込んで、週一回90分の講習を3回受講した。
親しみやすいおばあちゃんと言った感じの校長先生じきじきの授業である。
内容は、中国語全くの初心者相手だから、ほとんど知っていることだったけど、さすがに体系的にちゃんと説明されると、いろいろ意外な発見もある。
3声には、半3声と全3声があるというのは知らなかった。わたしだけか?
また3声と3声が連続すると、前の3声は2声になるというのは、どの中国語テキストにも書いていることだが、ストンと理解できなかったが、講義を聞くと一発で納得できた。
ところで気になったのが、校長先生は、もう10年以上中国に行ってないということで、今の中国では死語となっている単語が出てきたりどうも情報が古いのである。
携帯電話のこと「大哥大 」なんて言わない。携帯電話は「手机」である。ドラえもんは、今は「机器猫」ではなく音訳した「哆啦A梦」を使い机器猫(=ロボット猫)はドラえもんの説明として使われるに過ぎない。
「ドラえもんは、音訳した“哆啦A梦”も使われていますね」と言ったら、ちょっとムッとしたようで、
「それは台湾です。この授業では大陸の普通話のことを説明しています」と言われた。台湾も普通話なんだけど・・・ムッとして混乱したか?
また、中国人のマナーに関してもそう。中国人は並ばない、店員は愛想が悪い・・・。
10年以上前はどこでもそうだったのかもしれないが、中国は急速に変化している。
並ぶべきところではちゃんと並んでいるし、店員もまあ愛想は悪いことが多いが、片言でも中国語で話しかけるとちゃんと親切に対応してくれたり、急に愛想がよくなったりする。
常州の大学では、中国人が執筆・編集したテキストで授業をしていた。
今では使わない古い単語がよく出てくる。文法的には正しいが不自然な表現もよく出てくる。
中国人の先生なんかは、何の疑問も持たずにそれをそのまま教えてしまうから、学生もちょっと変な日本語をおぼえていたりする。
授業やりにくかったなぁ。
日本で使われている英語の教科書を見たネイティブは言う。
「古い。いつの時代の英語だ?」「ネイティブはこんな言い方しない」。
やっぱり外国語はネイティブに習わなくてはいけない。改めてそう思った。
で、これからのブログのコンセプトは日本語教育のこと中心にしようかなと思っているけど・・・わからない。
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2016-04-04T03:19:09+09:00
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アリとキリギリス 〜 キリギリス的幸福論
Y学院火曜日の授業。
読解の教材は『アリとキリギリス』。
改めて『アリとキリギリス』を読んでみる。
わたしは社会学専修の社会学士様である。お子ちゃま向けの『アリとキリギリス』を読みながらも、知性が邪魔をして『資本主義の倫理とプロテスタンティズムの精神...
読解の教材は『アリとキリギリス』。
改めて『アリとキリギリス』を読んでみる。
わたしは社会学専修の社会学士様である。お子ちゃま向けの『アリとキリギリス』を読みながらも、知性が邪魔をして『資本主義の倫理とプロテスタンティズムの精神 』マックス・ヴェーバー なんていうムズカしい本(ほんとはそんなに難しい本じゃないけど)を思い出したりする。
授業はちょっと紙芝居仕立てにして楽しませてやろうと思った。
以前はダイソーに絵本があった。これを使おうと思って探したけど見つからない。店員に聞くと「絵本はありません」と言われた。廃刊なのかもしれない。
100円とお手軽なので娘が小さいときにシリーズをよく買って、読み聞かせしてたんだけど。残念。
しかたがないのでネットでの画像を探していた。
どのイラストもキリギリスはブルジョワ風で、アリはプロレタリア風に描かれている。
ということは最終的にブルジョワ=キリギリスの死で終わる『アリとキリギリス』は、お子様向け共産党宣言???
もっともそんなわけはなくて、『アリとキリギリス』は「働いて富をためなさい」という資本主義的道徳である。
なんて言っているが、もちろん『アリとキリギリス』が収められているイソップ物語 の成立は資本主義以前、マルクス以前のはるか昔だ。
検索で出てきたイラストの中に
「人生目いっぱい楽しんだ・・・悔いはない」と大変幸福そうな死に顔のキリギリスのイラスト があった。
深い・・・。
※イラストの転載許可をもらおうと思ったのだけど、コメント欄が見当たらないうえに、メールアドレスなどコンタクト先も分からない。よってイラストは無断借用させてもらってます。
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2015-12-12T23:19:17+09:00
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高松〜上海1円。LCC界のスーパー玉出
春秋航空(SPRING AIRLINE)からメールが来た。
春秋航空は、常州の行帰りに利用した。
何かと思ったら、キャンペーンの案内だった。
大阪〜上海999円。
高松〜上海 1円
特典期間:2015.11.27(金)-12.9(水)11:00-23:00(日本時間)
フライト期間:2...
春秋航空は、常州の行帰りに利用した。
何かと思ったら、キャンペーンの案内だった。
大阪〜上海999円。
高松〜上海 1円
特典期間:2015.11.27(金)-12.9(水)11:00-23:00(日本時間)
フライト期間:2016.1.1-2016.03.15
大阪〜上海999円。日本語学校の片道交通費より安い。
高松〜上海は1円・・・スーパー玉出 (※注 )か?
上海・・・行こうかな。
最近ちょっと書くことがtwitter化というか、facebook化している。
追記: こんなことを、授業で話したら一人の学生が「先生、石油代がありません」。初級のクラスなので難しい言葉は何も知らない。一瞬何のことかわからなかったが、石油代=燃油サーチャージのことだと気がついた。航空券の激安価格にひかれて、予約していざ支払いになると運賃以外に燃油サーチャージだの空港施設利用料がプラスされて、結局普通の格安航空券の価格になってしまうことも多い。運賃と言うのは、だいたい燃料費込の値段をつけるべきだと思うのだけど、いつごろから運賃と燃料費は別というのが広がったのだろう。中国のタクシーも運賃以外にガソリン代を取る地域も多い。
※注: 大阪のあちこちにある、目が痛くなるような真黄っ黄な店舗の激安スーパー。この下品さは東京じゃ絶対嫌われるな。関西でもハイソな阪急沿線はアウトだ。中国でも、みすぼらしいスーパーはあってもこんな下品なスーパーはない。
阪急沿線のスーパーはやはり“いかり ”じゃなきゃ。わたし“いかり”は、ものがいいから勉強に見るだけ。そんで、いかりのクオリティーに近いかなと思える商品をスーパー玉出で買う。買い物上手と・・・だれも言ってくれない。
〇〇=1円のポップが店内のあちこちに。
「スーパー玉出のお惣菜はどんなに安くても買いません」とは、スーパー玉出でアルバイトしていた留学生の言葉。安さの秘密はこんなところにありそうだ。
そういえば深圳のOleというスーパー 。中国ということを忘れそうなくらい、いかりや成城石井以上にえらい高級なスーパーだったな。パンがたいへんおいしかった。というか高すぎてパン以外手が出せなかった。
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2015-12-03T22:18:56+09:00
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じゅ、じゅ、じゅうまんえーん!!! 〜 礼金10万円
忙しすぎて、未だ新居に引っ越しできず。
仕事と関係のない8割以上の荷物は、10月に新居のほうへ移した。
残り、仕事で使っているメインのパソコンや周辺機器、仕事関係の教材、本などがまだ実家に残されており、これを整理してまとめる(段ボールに入れる)時間が...
仕事と関係のない8割以上の荷物は、10月に新居のほうへ移した。
残り、仕事で使っているメインのパソコンや周辺機器、仕事関係の教材、本などがまだ実家に残されており、これを整理してまとめる(段ボールに入れる)時間が取れない。
よって、新居は9月の下旬から家賃払っているのに、週末の金曜日と土曜日の1泊するだけの利用。
新居に移ると通勤時間が1時間以上短縮されるのでずいぶん楽になるのだけど・・・。
新居を選ぶにあたって、窓から見える景色にこだわった。
梅田のビル群の夜景が見られる部屋じゃなきゃ嫌だ。
方角が少し悪いので、写真と同じ夜景ではないが、ベランダに出るとほぼこんな夜景が見られる。
JAZZが似合う部屋に住みたかったのだよ。JAZZは夜の音楽だ。マイルス・デイビスの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」 の名演が、ミュート・トランペットの音がそのイメージを決定づけた。
リバーサイドの立地で、淀川にも徒歩1分だ。
夏は淀川花火大会の花火がこのマンションからきれいに見えるという。
下町だから、駅からマンションまでの道のりに、飲食店多数、コンビニ多数、ついでに風俗店も多数。商店街に行けば、野菜でも肉でも食品は「もってけドロボー」の激安価格。今住んでいる実家周辺の2分の1から3分の2くらいの値段で買えてしまう。
ドンキホーテだってすぐ近くだ。
さらに図書館までも徒歩一分。
これだけ近いと図書室付きの物件を借りた気分だ。ただで本が読み放題借り放題。部屋に蔵書をため込む必要がなくなる。
新居に本を運ぶ前に、段ボール数箱分の本を処分したけど、今ある本もさらに半分まで減らす予定である。
それと同時に段ボール20箱ぐらい、たぶん1万枚くらいあるCDも、500枚くらいにまで減らしたい。
数年前にFRANK ZAPPA 何枚持っているんだろ? と数えてみたらZAPPAだけで100枚ぐらいあった。
でもよく聴くのは「HOT RATS 」をはじめ数枚に過ぎない。一回聴いて終わりのものがたくさんある。ZAPPAは15枚くらいに絞りたい。
それ以外のCDは全部MP3(※注 )にしてHDDに収めたあとは、ディスク・ユニオン に売っ払ってしまえば場所を取られないし金も入ってくる。
わたし、最終的には物が少なくて、ビジネスホテルみたいなシンプルな部屋に、本当に必要なものだけが揃っているというのが、最近の理想である。
以前は好きな本とCDに囲まれていたいと思っていたけど、それは結局、もう読まない本と聴かないCDに囲まれるだけだとようやく気付いた。
スーツケースひとつで中国に行って3年過ごしたけど、物が少なくても何も困らなかったし。
さて、このあいだ何気に新居のマンションをインターネットで検索してみた。
わたしの部屋が、未だに「空室」として複数の不動産屋のサイトにアップされている。
まあ、それはいい。ただの、情報のタイムラグである。
問題は、いずれのサイトにも、このマンションは礼金/敷金0円となっていることだ。
えええええええええっ!? である。
わたし、礼金として10万円払った。
不動産屋でもらった、なんていうのか知らないが、部屋の写真や賃貸条件を書いた釣書(チラシ?)には、ちゃんと礼金10万円と書かれていた。
だから払った。
礼金は敷金と違い退去時に返還されることはない。
うーん、10万円。誰にとっても大きい金額だ。
まだ買ってない、洗濯機と冷蔵庫とガスコンロにガスファンヒーターを買ってもお釣りがくる金額である。
返してほしいが、わたし家主さんとも2回会っている。マンションの最上階に住んでいるのだ。
最初は、ただ挨拶だけのつもりで手土産もって行った。地元の地主さんである。
気さくな話好きの大阪のおばちゃんだ。母親より年上だった。
「むかし、この辺りは牧場もあったんですよね?」と言うと、
「よう知っとるな。うっとこの牧場や。岡崎牧場な」
「ええっ」
そんなこんなで、ただ挨拶だけのつもりが、話がはずみ30分も立ち話につき合わされたぜ。いや、別に嫌じゃなかったけど。
最後、「ええ人に借りてもろたわ。あんた、酒好きか? 今度、一緒に飲みに行こな」と誘われた。あはは、すっかり仲良し。
部屋を借りる際、不動産屋の言うことを丸呑みするんじゃなく、多少条件交渉してみるくらいのことは、多くの人が試みることだろう。
でも一般人にとって不動産屋なんて、引っ越ししてしまえば普段は縁遠い存在である。
不動産屋と言うプロを相手に、こっちも賢い交渉の仕方を勉強しないといけないと思った。
さて、10万円。今さら「礼金10万円返せ」と言えない。でも10万円・・・。
不動産屋の担当者に相談してみよ。
今さら「返せ」とは言わないが、わたしの名前を伏せて、「礼金」を退去時に返還される「敷金」扱いとにしてもらえないか、という交渉を家主さんとしてもらおうと思う。
話ついでに、このマンション、風俗の事務所が入っている。デラックスマツコみたいな、ふくよかな女性が多数頻繁に出入りしている。
マニア向けである。
※注 : MP3は音が悪いというのがお決まりの評価だけど、劇的に音を良くするソフトがある。シェアウエアだけど機能限定なら無料で使える。わたし数年前から使っている。
今まで数えきれないくらい聴いて耳になじんでいた曲のあまりの劇的な変化に、わたし何度も2、3メートルは軽くぶっとんだ。
このソフトの存在、なんであまり知られてないんだろうと思う。
Youtubeだってウソみたいに音がよくなる。次回紹介しよう。
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2015-12-02T12:49:25+09:00
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なんちゅうか本中華なお隣の国と日本と民主主義
【小ネタのおまけ】
「夏になると花火大会があります。日本の花火はきれいです。みなさんも見に行ってください」と言ったら、シリア人のA君が言った。
「先生、シリアに来てください。シリアは毎日花火大会です」
もちろんシリアの花火の下には死体がごろごろして...
【小ネタのおまけ】
「夏になると花火大会があります。日本の花火はきれいです。みなさんも見に行ってください」と言ったら、シリア人のA君が言った。
「先生、シリアに来てください。シリアは毎日花火大会です」
もちろんシリアの花火の下には死体がごろごろしている。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
中国の学生?
もちろん、私の学校にもいますよ。
ほかにも台湾の学生はとても多いし、香港の学生も多いしマカオの学生だっている。
中国大陸と台湾の学生の扱い?
中国大陸の学生は、中国出身の中国人として扱っているし、台湾の学生は、台湾出身の台湾人として扱っている。中華人民共和国の台湾省の学生とは扱ってない。
香港、マカオの学生も彼らは中国人ではない。
それぞれ香港人、マカオ人として扱っている。
別に、何も問題はない。
政治的な話? しない。
Rock`n`rollは良いが、SEX, DRUG&政治は教室に持ち込むべきではない。
今日の『そこまで言って委員会NP』は中国特集だった。
中国政府、つまりは中国共産党なんだけど、ハーグの仲裁裁判 の判決を受け入れるつもりは全然ないとはっきりと言う。
わたしだって、困った国だと思う。中国の国境の概念は、近代的な法のルールとはズレている。かつての中華圏の意識のままだと思う。
でも、今の世界で共有すべきと考えられているルールって何かというと、アメリカの秩序でしょ。
これもねぇ。とてもうさんくさい。
反アパルトヘイト活動家であったスティーヴ・ビコ は「"民主主義"を表看板とするリベラリズムは、白人優越・西欧中心主義の変形である」と言っている。
リンク: Peter Gabriel - Biko (youtube)
イギリスのあのEU脱退決定のドタバタを見て、衆愚政治という言葉とか、ヒトラー政権は極めて民主的な手続きを踏んで誕生したということを思い起こしたのはわたしだけか?
アラブの春以降、これらの国に民主主義と平和が訪れたのか?
フセイン政権打倒以降、イラクに民主主義と平和が訪れたのか?
アメリカは、民主的にドナルド・トランプが大統領に選出されそうだぞ。
この人、どこまでがパフォーマンスで、実際口にしたことのうちのどれだけを実行に移そうと考えているのだろうか。
いずれにせよ、過激な発言を歓迎して受け入れる今のアメリカの空気は危険だと考えるのがまっとうな感覚でないか。
国際社会における習近平や李克強の振る舞いは、マルクス・レーニン主義だから、そもそもリベラリズムに価値を置いていないということだけでなく、昨今の民主主義の劣化を十分に見ぬいてのものだろう。
話は変わるけどアウン・サン・スー・チーに関して、わたしが「アウン・サン・スー・チーは日本でとても人気があります」と言ったら、ビルマ人のJ君は「日本だけじゃありません」と言った後で、「でも(ビルマの政治は)何も変わっていない」とがっかりしたように言った。
話を戻すと、歴史認識の問題も、中国人は偏向した歴史教育を受けているといった意見を聞くと何か違うなと思う。
歴史なんて時の権力者が都合のいいように作りあげた物語でしょ?
つまり、his storyがhistory。(※注:his storyがhistoryになったというのは民間語源であり事実ではない)
偏向してない歴史教育ってどこにあるの? と思う。
中国人や韓国人から見たら日本の歴史教育こそが偏向でしょ。
そうでなくとも、国内に目を向けても、新しい歴史教科書をつくる会から見たら、現行の日本の歴史教育は左翼偏向の自虐史観だと言いている。
偏向してない歴史教育ってどこにあるの?
中国の報道の問題だってそうだ。
中国は共産党によって操作された偏向報道しかない。日本は報道の自由があるって本当か?
国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)が発表した2016年の「報道の自由度ランキング」で日本は、対象の180カ国・地域のうち72位。台湾の51位、韓国の70位以下。台湾も韓国もついこの間まで長く強権的な独裁が続いていた国だよ。それ以下。
こんなに自由が制限された(と、他国は見ている)報道、そしてその報道によって形成されたこの国の世論。
いったいどれだけ客観性があるの?
どれだけ正当性があるの?
どれだけ信用できるの?
中国のこと笑えますか?
もっとも中国の報道の自由度は176位だけど。
中国人って、インテリになるほどテレビニュースは信じてなくて、インターネットで知る世界の情報のほうを信用していたりする。
深圳の人なんて、香港に近いせいもあるのだろう、こっちが驚くほど中国共産党を信用してない。
タクシーの中でK先生が「共産党何てダメだ」なんて話し出したのは私のほうがあせった。日本語で話しているとはいえ、タクシーの中だ。
M先生は、天安門事件があった1989年の記憶を、私のような日本人相手に語る。
常州の大学(正確には学院)だって、I先生ははっきりと中国共産党批判を口にしていた。
中国批判をするなと言いいたいんじゃない。
共産党一党独裁のもとで、中国人は「真実」を知らない。こういった誤った認識が中国批判の前提になっている。
この前提をやめないかと思う。
だから、『そこまで言って委員会NP』なんかを見ると、どこまでが芸としてでやっているのか知らないが、パネラーたちは自分たちこそが、真実を知っている。正義は自分の側にあると信じて疑わず、上から目線で中国批判をしている。
テレビ的にはわかりやすいし、面白い。
でも下品だなと思う。
バラエティーの手法で、わかりやすくも過激な発言を繰り返すドナルド・トランプに熱狂するアメリカ人と何が違う?
イギリスのあの民主的な国民投票によるEU脱退決定のドタバタを見ると、民主的にドナルド・トランプが大統領に選出されそうなアメリカを見ると、自民党を大勝させたあまりにも頼りなさすぎるこの国の野党を見ると・・・。
目くそ鼻くそを笑うみたいなことになってなければいいんだけど。
今日も大阪では、韓国総領事館近くで在日コリアンの排斥や日韓の国交断絶などを訴える街宣活動 があった。
日本人の民度だってその程度なんだよ。
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2015-11-30T00:00:00+09:00
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わたしも判子が欲しい 〜 祝! ブログ史上最短記事
わたしもZさん制作の判子が欲しい。
(This is not Twitter.)
わたしもZさん制作の判子 が欲しい。
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2015-11-19T22:16:27+09:00
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リンク追加 〜 貧しきものは幸い…なわけない!
日本に戻ってきてから、どうも記事がつまらなくなった。と、自分でも思う。お笑い系がなくなって教育論みたいなのが多いな。
記事と同時にアップする写真も極端に減っている。だいたい、人が読みたくなるブログと言うのは、写真がいくつかあって、写真の間に、あまり長く...
記事と同時にアップする写真も極端に減っている。だいたい、人が読みたくなるブログと言うのは、写真がいくつかあって、写真の間に、あまり長くない文章がはさみこまれているものである。わたし、両方の条件を満たしてない。
みどりさんの「みどりの果敢な北京生活(忍者版) 」は、いつもこの条件を満たしている。笑いのセンスもするどい。
やっぱり、環境は大事だ。
中国という異国だからこそ、見るもの、目の前にあるものがすべて面白くて、それを面白い! 面白い!と写真にとって報告していたのだが、日本なので、しかも生まれ育った神戸にいるもんで、どうも目にするものが日常茶飯にしかうつらない。
仕事に余裕が出てきたら、そのうちお笑い系に戻るのでしばし待て。
なにせ、授業準備や、作文の添削やら、採点やらで、9月の終わりから家賃払っているのに、未だに大阪市内の新居には移れていないのだよ。(9割がたの荷物は新居に移したのだけど、仕事に必要な本やら教材やらパソコンやらなんやらがすべて神戸の実家に残っているので、新居に移れないでいる)
ところで、このブログの右下にあるLinks。
もちろん、こまめに更新をチェックしている愛読ブログにリンクをはっている。
わたしのブログを読んでいる人には、こっちも面白いよ。読んでね。という意味もある。
『nanshifandaxuenakaのブログ』は、人様のブログではあるが、私の言いたいことがずばり書いてあることが多くて・・・。
脳みそのどこかがまったく同じ構造というか、全く同一のプログラムが組み込まれているのだと思う。
パリのテロに関する記事 で、「良識は完全にこちらにあり非道無道は疑う余地なく向こう側の組織に充満しているという主張は、父祖の土地を奪われあるいは蹂躙されただ平凡に暮らしていただけの人間の頭上に“イスラム兵士がいる『かもしれない』から”という理由で雨あられと爆弾を降らせ“られる”人間の側から見た時、全く相対的な無根拠なものにすぎない」「オサマ・ビンラディンがいる“かもしれない”という、希薄きわまりない理由でボカンボカンと爆弾を落とすアメリカが信じられなかった。たしかに岩と低木の半砂漠だが、それでも人間が住んでいる。間違いなく人間の営みがある」、「空爆するアメリカは国際社会の中枢だがアフガンやイラクは国際社会に入らない」、「パリは爆撃しないがアフガンは爆撃しても平気だという理屈が、どうしてもわからなかった」という意見を読んで、わたしはブログを書く手間が省けたと思った。
イスラム国に報復すること、それが正義であるかのような新聞記事を読みながら、わたしが考えたことと全く同じだったからだ。
世の中、こんなに意見が合う人もいるもんだ。ただ、私は性善説で、海南島さんは性悪説の人だから、根本的なところでは完全に対立するはずなんだけど。
根本は正反対なのに、同一の結果が出力される。やっぱり脳の一部が同一の思考回路になっている?
とにかく、読んでない人は読みなさい。
そのLinksにブログを追加した
『管理職日本語教師の、相当深〜いつぶやき。 』
ブログ主は、日本語教師のyoriさま。
リンクの許可のお願いのメッセージを差し上げたら、「私のブログのリンクをchinamaychina様のブログにはっていただけるなんて、光栄です」という、ていねいな返事をいただいた。
さらに「あなた様のブログも拝見いたしました。いや〜なんというか感激です。久しぶりにまともな社会人としての前向きなご意見を伺えてよかった〜という感じがしました」との言葉も。
恐縮である。光栄なのは、中国から戻って日本で日本語教師を始めたばかりのわたしのほうである。
yoriさんは日本語教師歴なんと17年! なのである。
さて、yoriさんの『『管理職日本語教師の、相当深〜いつぶやき。』
面白いのか?
といわれると、日本国内で日本語教師している人以外には・・・うーむ。
読みやすいのか?
といわれると、かなり辛辣な日本語教育界批判が多いから・・・うーむ。
じゃ、なんで読んでいるのか? というと、学生にいい教育を受けてもらいたい。そのために日本語学校は教育の質を上げる努力をしてほしいという、学生に対する誠意を感じるからだ。
日本で日本語教師を始めて、日本語教育の世界に同じ危機意識を実感として感じたからだ。
またまたいただいたメッセージの引用になるが、
「最近は頂くメッセージもお悩み相談的なものが多く、まじめで熱心な、社会人としてのまともな感覚がまだ壊れていない新人教師ほど、悩んで「どうしたらいいんでしょうか?私の何が悪いんでしょうか?」と送ってこられる。とても心が痛いです。」
という文面からも、
日本語教育は本来、世界中から集まってくる学生と教師が、ともにすばらしい夢が描ける誇り高い職業でしょ?
新人教師が夢と希望を持って入ってきても決してそれを裏切らない素晴らしい職業であるはず(あるべき)でしょ?
ところが、ダメな日本語学校とダメな中に安住し改革の努力をサボタージュする日本語教育の世界が、教師と学生がともになってつくりあげるはずの夢をぶちこわす。
日本語教育はこのままでいいの? いいはずないでしょ。
そんなメッセージを強く感じる(誤読してないですよね?)。
それにわたしは「そうだ、そうだ」と強く共感する。
わたしも時々ぼやいているが、日本語教師の社会的地位は低い。
日本語教師の給与といったらそりゃあもう、プアホワイト。
しかし、「やりがいがある仕事」ということで、「日本語教師は職業じゃない。生き方だ」なんていう、日本語教師の間では有名な言葉があったりする。
日本語教師は職業じゃない。生き方だ。
こんなこと言って、現状を肯定してはいけないのではないかと思う。
いつまでたっても社会的地位の低いままだよ。
日本語教師、きわめて専門性の高い、誇りある職業じゃないか。大学生のアルバイトではできない仕事だよ。それに見合うだけの対価を得るべきだろうと思う。
日本より貧しい国の学生が相手だから・・・なんて変に納得せずに、小学生を相手にしている浜学園のアルバイト学生講師のほうが時給が高いのはおかしいと思わなきゃ。
毛沢東は、貧しいことは悪くない。不平等こそが悪いといった。
「日本語教師は職業じゃない。生き方だ」なんて言っている日本語教師は毛沢東主義者か? 日本語教師は平等に貧しい貧者のユートピアの住民なのか?
ニーチェは「貧しきものは幸いである」というキリスト教道徳を「奴隷道徳」として激しく批判した。わたしも発狂しながら、ダメな日本語学校、ダメな日本語教育の世界を批判していこうかな。
でも、そんな記事書いてたらますますブログ村のランキング下がるな。
そういえば、最近日本語教師LIFEセンセーのブログ、全然読んでないや。
最後に、yoriさま、丁寧なリンク許可のメッセージありがとうございました。神戸との関係は、上記のとおり。神戸の生まれ育ちです。
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2015-11-18T20:28:56+09:00
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テスト作成中 〜 授業は商品である
休みというのに、K学園の後期中間試験を作成中。先週の日曜日は作文の添削をしていた。
テストは、2クラスを受け持っているから2クラス分。「会話」と「読解」のテストを作成しなければならない。
K学園は金払いが悪い。テスト作成手当なし。
2chの掲示板で評判...
テストは、2クラスを受け持っているから2クラス分。「会話」と「読解」のテストを作成しなければならない。
K学園は金払いが悪い。テスト作成手当なし。
2chの掲示板で評判を見たら、やっぱり”ケチ”という言葉があちこちに。
来年の3月までの契約を待って、この学校は終了にしたい。
それにしても、この学校は「学校としての教育の質」「学校として提供するサービスの質」という考え、要するに「教育の品質管理」の思想が全くない(としか思えない)。
授業で何をするのかは常勤の各クラス担当にお任せ。
だから、ある担任は事細かに授業のやり方を決めて、非常勤の講師にそれを要求する。
ある担任は、この教科書を使ってください。あとはお任せしますということになっている。
一つの学校なのに、担任によって授業のやり方が全然違う。
こんな状態だから日本語学科の主任の先生が、各クラスで何をしているのか把握していない。
だから、
非常勤 : あのう、すみません。〇〇はどういうやり方ですればいいのでしょうか?
主 任 : わたしはわからないので、担任の先生にきいてください。
となる。こんな主任の先生は初めてだ。
どんな会社(学校)にも、会社(学校)の看板として、ウチはこういうクオリティーの商品(サービス)を提供しますという思想があるべきだろう、というかその思想がない会社(学校)は珍しいだろうし、おかしい。
その思想がないから、平気で新任の非常勤講師にもテストを作成させる。
大きなテストは、そこでの経験ある講師が作らなければならない。
そして、「各学期の中間であるいは期末で、このテストのクラス平均が〇〇点になるような授業をしてください」と、学校が各講師に求める授業の水準を示さなければいけない。
そして、その中で各教師が目標に向かって切磋琢磨する環境があってこそ、講師の側も日本語教師として成長できる。
浜学園 は「授業は商品だ」といった。今から40年以上も前に。
当時は、「教育を商品とは何事か」と非難ごうごうだった。
塾は利潤追求をする私企業だ。そして商品は授業だ。だから商品としての授業のクオリティーを上げる努力をする。
そして各先生は集客力のある、顧客満足度の高い商品(授業)を提供すべくスキルを磨く。
当然のことじゃないか。いいことじゃないか。何がいけなかったのかと思う。
もっとも当時は、塾は「神聖な」教育を金もうけの手段にする悪の商売という声がたくさんあった。
さて、K学園。
学生の学習意欲が相対的に低いから、クラス担任は次々と教室内の規則を次々と作る。
授業中は学生全員の携帯・スマホを取り上げる。
カンニングはその場で即0点、などなど・・・。
経験的にいって、規則を細かくしていけばいくほどその網から漏れる学生が増える。
つまり、規則違反がますます目につくようになる。
だから、この規則が守れない学生には以下の罰則を与えますといったようにますます規則が増えるという、息苦しい規則のスパイラルに陥る。
そして、学生の目から輝きが消える。
学校として、目の前にいる学生たちにどんな教育というサービスを提供したいのだろうか?
彼らが発展途上の国の学生だからといって、どこか彼ら彼女らを見下していないだろうか?
教育理念がなく、目の前にいる大切な学生を、授業料を運んでくれるお客さんとしか見ない学校の経営に手を貸すようなことはしたくないと思う。
ついでに、この学校は授業の際、副教材として市販のテキスト類を大量にコピーして学生に渡している。
われわれ講師は、授業の前にせっせと大量の無断コピーをしている。
最終的にはテキスト一冊(一冊に終わらないんだけど)丸ごとコピーをクラスの全学生に渡すことになる。
まぎれもない著作権の侵害であって法的にも問題がある。非常に心苦しい。わたし、もと編集者だから、教材を出版していた側として無断コピーの問題には敏感になる。
それに、こんだけ副教材のコピーが多いというのは、教育が要するに「詰め込み教育」になっているのだ。
たくさん教えたら、たくさんできるようになる。経験の浅い先生は結構こう考えて、やたら宿題を出したり、プリントをいっぱい作ったりするする。これ塾での経験。
わたしは、10のことを教えるのに10の知識を与えるより、1つのことを教えて、それを10の知識として活用できるような授業をしたいと思う。宿題だって、授業でやったことの確認・定着以上の内容は不要だろうと思う。
経験の浅い先生は、易から難へと配列されているページの問題番号順に問題をやって、「残りは宿題です」なんてことをやる。
結果難しい問題が宿題として残される。
難しい問題をじっくり考えながら解くことに快楽を感じる優秀な生徒・学生ばかりのクラスならそれでもいいだろう。でも、そんな生徒・学生は絶滅危惧種としてレッドリスト入りさせてもいいくらいのごくごく少数派である。
学校にもいろいろある。私が行っているもう一つのY学院はいい学校だ。学ぶところも多い。
エラそうにK学園はダメだねぇなんて、こんな教育(学校)論をたれているわたしだって、素直に「勉強になります。ありがとうございます」と謙虚になれる。
それにY学院は、テスト作成の際はちゃんと手当がある。もっとも新任の講師にはテスト作成なんて大役はまわってこないが。
K学園もテスト作成手当が欲しい。こんなだから、K学園は非常勤講師の定着が悪いんだよな。
愚痴ってないで、早くテストつくろっと。
【追 記】
YOUTUBEリンク: Stranglers - Shah Shah a go go
わたしは、もちろんテロには反対する。が、同時になにがテロリストを生み出したのかという冷静な考察(犯人グループはフランスのイスラム国に対する空爆を犯行の動機としている)が欠落したままの、「あらゆる手段」を使った感情的な「報復」「無慈悲な戦い」を決行することにも反対する。
報復。9.11以来よく聞くようになった言葉だ。イスラム急進派に対するテロへの報復が新たなテロを生み出していることは9.11以降の事態から明らかではないか。
今教えている学生の中にもシリア人がいる。もちろんイスラム国とは無関係だ。が、今彼はどんな気持ちでいるのかと思う。
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2015-11-15T13:14:02+09:00
chinamychina
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