2015.09.14 Monday
大量に本を売った 〜 買い取りの仕組みのなるほど
引っ越しの準備として大量に本を売った。
もちろんこれまでに何度も本を売ったことはある。
でもこれだけ一度に大量に処分するのは初めてである。
・A書店に段ボール7個分。
・音楽、オーディオビジュアル関係買い取り専門のB書店に段ボール7箱分+アナログレコード1箱
こんだけ処分してもまだ処分した以上の本が残っている。
いずれも、段ボール無料提供。宅配便業者が引き取りに来てくれて、送料着払いで持って行ってくれるというシステムである。
実は、結婚してた時、このシステムでの買い取りは一度利用したことがある。元嫁が手続きをしたので買い取り金額は知らない。でも段ボール数箱分売って(元嫁も大量の蔵書を持っている)「びっくりするほど安かった」という話は覚えている。
A書店から査定終了のメールが来た。
査定結果は、
-------------------------------
書 籍 --- 223点 : 2,020円
コミック --- 10点 : 20円
-------------------------------
合計金額 --- 233点 : 2,040円
お値段の付かなかった商品 343点
-------------------------------
段ボール1箱につき1000円ぐらいになったら嬉しいなぁ。
そうすると、合計7000円。
でも500円位かな。
そうすると、合計3500円。
そう皮算用していた。
結果的には1箱300円位だったのだ。1冊あたり10円にもなってない。
しかし343冊も0査定だったなんて・・・。
今じゃ死んでる古いマルクス、レーニン関係、つまり新左翼系のものが多かったのがいけなかった!?
そうだよな。今さら誰が黒田寛一や、太田竜の本を読みたい?
一つ学習した。
段ボールを無料提供して、宅配便着払いで本を買い取る。
そういうシステムを取っている業者は、予め宅配便代を差し引いた金額で査定を出してくるということだ。
つまり、本の買い取り総額から宅配便代をマイナスして査定額を提示する。
本をぎっしりつめた段ボールは、それは重い。一箱あたりの送料は1000円は下るまい。
それを、買い取り業者が全くのサービスで負担しているわけではないということだ。
つまりこういうこと。
計算をしやすくするために仮に段ボール一箱1000円の宅配便代がかかったとする。
今回わたしが送った段ボール7箱分の、ホントの買い取り金額は9024円だった。
しかし、店側は宅配便代7000円を差し引いた額の2024円を査定額として出してきた。
私の勝手な推理だが、1冊あたり10円以下と言うあまりに低い査定額から判断して、これは間違いないと思う。
もちろんこれまでに本を売ったことは何度もある。
だから、まともな古書店ならこの本は値段がつかないだろうとか(発売されてから時間がたった本はたいてい急速に価値を失う)、齋藤孝(「齋」の漢字注意。斉ではない)の3色ボールペンだの声に出して読みたいだのも0円だろうとか、赤川次郎の本を持っていったら(持ってないけど)0査定の買い取り拒否のみならず書店主に露骨に軽蔑の表情で見られるであろうとか、この本は200円から300円くらいかなというおおまかな買い取り金額も想定できるつもりだ。
数冊の本で2000円ぐらいの査定ということだって何度も経験している。
もちろん数冊くらいだと持ち歩くのは苦にならないので、最初に持ち込んだ書店の査定額が数百円位で納得がいかない場合はそこでは売らずに別の書店に持ち込んで、2000円近くの値で売れたということも何度か経験している。
そう言えば「着払いでお送りください」という業者は、HPのどこを見ても「宅配便代はすべて当店が持ちます」なんて書いてないよな。
要するに売り手は「着払いでお送りください」という文言を見て、勝手に都合よく、宅配便代は店側が負担してくれると勘違いしているだけなのである。
もう2度と本を売るときは宅配便で送らない。こまめに直接書店へ持ち込むことにする。
本やCDを高く売るためには、一度に大量に持ち込まずに、こまめに少量ずつ売るほうが良いというのは常識である。
ところでまだ何の連絡も着てないけど、B書店の査定額はいくらになるのだろう。
本ははともかく、アナログレコードは、ほとんどが帯付きの国内盤で50枚くらい。レア盤は1枚もなし。
硬派なモダンジャズなら状態が良ければ1枚500円位(※注)になったりするけど、軟派なフュージョンが多いから1枚200円にもならないだろうな。
仮に1枚100円としても、100円×50枚で5000円になるのだけど。
まあ、こっちがお金を払うことなく物が減らせるだけでも「良し」なんで、査定額が低くても構わないけど。
でもA書店、B書店に売った本(レコードは除く)のお金でティファールの電気湯沸しは十分に買えると目論んでいたのだけど、ティファールに手が届く額にはならないような気がしてきた。
ま、ドウシシャとかの三流メーカーでもいいや。
中国では自腹で買う家電は、美的(Midea)とかHAISENSE(※注2)なんかじゃない3流メーカーばかりだったし。
ところで、今回利用したA書店もB書店はいずれもブックオフではない。
わたしはブックオフは嫌いだ。あそこは書店ではない。
昔ながらの古書店の中の本は、ちゃんと価値を認められた本だけが棚にささり、しかるべき値段がつけられ、それが価値ある存在であることをアピールしている。
ダメな本は、店の外のワゴンに1冊100円で売られている。
ところがブックオフの本は、すべて死んでいる。そもそもブックオフにある本は、本当に本が好きな読書家は手に取らないような軽い内容の本が多い。
しっかりした古書店の店主から戦力外通知を受けて店頭のワゴンに1冊100円で入っているような本ばかりだ。
そして本の素人(アルバイト)が棚を作っているから、分野別にしっかりした本の分類ができてなくてめちゃくちゃである。
今日は入ってきたきたばかりのアルバイトでも本の分類・整理ができるように著者別に本を並べている。これじゃあ駄目だ。
ジャンル別に本が分類できてないブックオフの棚は非常に汚い。
そういうこともあり、ブックオフにある本はみんなゴミにしか見えない。
なんて言っているけど、ブックオフもたまに利用する。やっぱり安いのは魅力だ。
パール・バックの『大地』も非常に良い状態の新潮文庫版を1冊200円で全4巻買えたし・・・。
又吉の『火花』。早くブックオフに並ばないかな。もちろん1冊100円で。
竹中労の『琉球共和国』探しているのだけど全然見かけない。
こういった類の本はブックオフじゃ無理かな。
『絶歌』?
彼のホームページ(海南島さん、彼自身のHPですよ)見て以来、元少年Aには決定的に不信感を抱いているので1冊100円でも買わない。
それにしても物を処分するって快感だな。
わたしは、部屋の中が整理されてないと大変にストレスを感じる性分なのだ。
編集者やってた時も、机の上はたいてい整理できていた。
編集者の机の上ってぐちゃぐちゃに資料が積み上げられているイメージがあるけど、私の場合机の上がああいう状態で,物がさっと取り出せないと極めて作業効率が低くなるのが嫌だし、とてもストレスを感じるのだ。
忙しくなると、並行して18冊とか別冊解答を入れると36冊のドリル教材の編集をやっていたから整理してないと訳が分からなくなるしね。
というわけで、段ボール15個が家から出て行ったとき、身体のみならず頭の中もすっと軽くなったように感じた。
物を処分するのは快楽である。
中国ではスーツケース一つの荷物で生活してたのだ!
物が少なくてもやっていける。
あはは、これからは断捨離じゃあ!
次は数千枚あるCDの処分じゃあ!
音楽はビートルズとピンク・フロイドとフランク・ザッパとマイルス・デイビスと登川誠仁とフェイ・ウォンとボブ・マーリーとアントニオ・カルロス・ジョビンとマンフレート・アイヒャーのECMだけで必要十分じゃあ!
ミニマリスト目指すぞ!
絶対無理だけど。
フランク・ザッパだけでもCD100枚以上はあるし、4台も持っているパソコンはいずれも手放せないでいるし・・・。
※注1: 昔、新宿に1枚ウン万円から10万円以上するジャズのオリジナル盤をいっぱい売っている店(名前は忘れた。五月堂?)があったけど今でもあるのかな。私の頭の中にあるLPレコードの買い取り価格の相場は,レア盤ではないフツーのROCKやJAZZで300円前後〜500円くらいまでと言うのが一応の目安である。なおJAZZと言ってもフュージョンはダメ。特に日本人のもの、高中正義とかカシオペアだとかなんて値段つかないと思ったほうが良い。中古レコード屋さんの店頭の段ボールの中に1枚300円位でごろごろあるでしょ。店にとっては不良在庫を増やすだけなのである。
※注2: 美的(Midea)もHISENSEも、中国の一流メーカー。製品の基本的な性能は日本のメーカーのものに何ら劣るものではない(と、個人的には思っている)し、製品のデザインも大変に洗練されている。もっとも、工業製品に関しては中国の一流は世界の二流、三流であって、品質管理もやはり大陸的なので、初期不良や耐久性の面でやや不安がないわけでもない。
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