2015.03.23 Monday
反日教育は反中派の妄言と言わせてもらっていい？
「愛国主義教育”というのはありますが、“反日教育”という名前の教育はないです。学校でも授業の中に“愛国主義教育”という科目があるわけじゃありません」（中国人Ｂ君）
わたしは中国の職業技術学院という高等教育機関で日本語を教えている。
ここではマルクス理論や毛沢東理論、��小平理論は必修科目だ。時間割にある。しかし反日教育は行われていない。
もし「わたしの学校では反日教育をやってます」という学校があったら教えてほしい。
愛国者を自認する反中派のあなたたちに教えて欲しい。
あたなたちは、中国では反日教育が行われているという。わたしはこれがわからない。
「それぞれの地域に政府が定めた“愛国主義教育基地”というのがあって、そこを見学に行ったりはします。・・・“愛国教育”はあるけど、日本嫌いを植え付けられた覚えはない」（同じく中国人Ｂ君）
「強いていえば、“政治”とか“歴史”の授業の中にちょっと含まれているという感じでしょうか。」（中国人Ｃさん）
いろいろ検索してみた。しかし学校で反日教育をしていることをしめす具体的な資料（教材）が見つからない。わたしの検索の仕方が悪いのか？
わずかにわかったことは、抗日英雄の話は時々出てくるようだ。
具体的には、小学校５年生の国語の教科書に『狼牙山五壮士』という抗日英雄の話（リンク１、リンク２、リンク３、リンク４）が掲載されているということ。
なるほど本文に「打倒日本帝国主義」という言葉がある。しかし中国語はよくわからないが、「表现了五壮士热爱祖国、热爱人民、仇恨敌人、勇于牺牲的革命精神和…」という中国語の説明から祖国と人民を熱愛し、犠牲的な革命精神を持った英雄をたたえる愛国教材であろうことは間違いがない。
もちろんこの教材が教師の質や思想によっては、反日教材として日本と日本人に対する憎悪や嫌悪感を児童に植え付ける教育をする質の悪い教師もいるだろう。
教師の質や思想によっては、反日にならぬよう注意を払いながら、この教材の狙いである、祖国と人民を熱愛し、犠牲的な革命精神を持った英雄の物語としての教育をする教師もいるだろう。
だから、抗日英雄の物語がかなりキワドイものであろうことは認めるものの、はたして反日教材と言っていいのか、わたしには判断しかねる。
「学校のみんなで愛国基地を訪れるといっても、そこで日本人の話ばかりしているわけではなくて、現在の中国を建国していく過程で、“当時の人々がどういうふうに苦難を乗り越えて国づくりをしていったか”を教えるんです」（中国人Ｂ君）
中国共産党の方針として、「日本に対して良好な感情をもたせなくして更に憎しみをもたせ、国内の 問題を外に向かせるため」（←このサイトも教育現場における反日教育を示す具体的な資料は一切示していない）の教育を学校現場にさせているのか。
わたしはその資料を知りたいのだ。
あなたたちは、学校現場における反日教育の実体を知って中国は反日教育が行われていると発言しているのか？
あなたたち「科学的な思考」ってちゃんとできる？
仮説を立てる→検証する。これは科学のいろはの「い」だ。
わたしから見ると、あなたたち反中派の言う「反日教育」は仮説の域を一歩も出ていない。
どこに反日教育なる実体があるのか検証した？
学校現場における反日教育を示す具体的な資料を知っているのか？
中国憎しの感情から、証拠なきまま“反日教育”という幻の犯人をでっち上げているんじゃないの？
「日本に留学したときに感じたことですが、日本人はどうも“反日教育”という言葉が好きらしくて、この話題になると盛り上がるようですね。そういうことを書いた本も日本でたくさん出版されていることを知りました。
どうやら、中国人である僕ですら知らないところで、“中国では若者に反日教育がなされ、日本人を恨ませるシステムが完全に出来上がっている”んだなぁと。正直いって、びっくりしました」（中国人Ｂ君）
わたしは、反日教育に関して無知でアホだ。
そこでお願いする。
無知でアホなわたしにも、中国の学校では反日教育が行われていることがわかる具体的な資料や教材を教えてほしい。
その際必ず以下の条件を満たしてもらいたい。
１．教科書、あるいは教育資料の名前
２．出版元、あるいは発行元
３．教育の対象学年
４．中国語の原文
５．日本語訳（わたしの中国語理解は超初心者レベルだ）
「反日教育」の仮説を一歩も出ず、中国では反日教育が行われていると言うのは知的怠慢だ。
知的怠慢な人間の妄言だ。いいか、知的怠慢な人間の被害妄想による妄言だ。
オカルトと同じだ。
反日の熱に浮かされ、日本車や日系スーパーを襲い破壊行為を働いた「民度の低い中国人」と、あなたたちとどこが違うのかね？
反日教育があなたたちの妄言でないというのなら、当然のこと具体的な資料、つまり反日教育の事実としての証拠をたくさん知っているはずだ。
なぜそれを見せてくれない？
なぜそれを広く国民に伝えない？
愛国者を自認する反中派のあなたたちは、「マスコミが伝えない中国の真実」「これは日本人が知っておくべき真実です」みたいなセリフ大好きじゃないか。
お願いだ。今すぐ資料を教えてもらいたい。
（日本を憎めという教育ばかりされているわけではないと？ の記者の質問に対して）「もちろんそうですよ。そういうことはないんですよ。とくに最近の上海では愛国教育はだんだんとなくなってきていると感じます」（中国人Ｃさん）
補足しておくけど、あなたたちは、中国人は小さいころから反日ドラマを見て育っているとよく言うよね。
わたし、中国人やその子供がテレビや携帯電話（スマホ）で日本のアニメやウルトラマン（中国ではいまだに大人気。ウルトラの父がいる♪ なんて主題歌も日本語がそのまま流れていた）なんかを見ているというのは何度も目撃したけど、一度だって反日ドラマをみているという場面に遭遇したことはない。
つまりわたしは、愛国反中派は事実の検証をすることなく平気で嘘をつくと言いたいのだけど、このわたしの体験はどう説明するの？
あえて極端に言うけど、反日教育はオカルト反中派の実体のない妄言・妄想と言わせてもらっていい？
※ これだけ挑発しておけば、反日教育を示す具体的な資料（証拠）をすぐ教えてもらえるかな？
炎上したりして（笑）。
なお、中国人の発言は、
『中国に「反日教育」は存在しない（反日デモも言うほど怖くなかった）？』と、
日経ビジネスオンラインの「『反日教育？ う〜ん、受けた覚えがないんですが…』日中の若者ディスカッション（後編）」
から引用させていただいた。
とても良い記事なので読んで欲しいと思う。
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ご安心あれ。きのう受け取っておりますよ。
返事の下書きを途中まで書いたのですが、ブロードバンドの回線が不安定だった上に、すっかり中国大陸おおらかペース（てきぱき仕事を処理しない）に私が染まっているため為、返事出し遅れております。
明日には送ります（たぶん）。
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貴ブログの該博な知見にいつも感心させられながら読ませてもらっています。
たしかに仰る通りです。そういえば安易に反日教育と書いたこともあるな、と反省しております。そこで大学1年生必修の「中国近現代史綱要」という教科書を学生から貸してもらいました。高校の歴史教科書も入手するつもりです。そのうちブログにアップしようと思っています。
その学生は「反日教育」は受けていないけど、高校の先生は、日本のことを必ず「小日本」と呼びなさい、と常々授業で教えていたそうです。我が国は反日教育はしていない、と確か政府高官の誰かが公式に発言していたと思いますが、どんな政府であっても我が国は反〇国教育をやっているとは言わないでしょう。中国の愛国教育の主たるターゲットが日本であるのは仕方ないですが、後のフォローアップが全然なく、現場の教師が感情的になってしまうので、結果的に反日教育になっているのではないでしょうか。
英語外教から心配そうに「なぜ学生はそんなに日本が嫌いなんだ？ 戦争は70年も前のことじゃないか」と聞かれたことは一度や二度ではありません。生活レベルと政治レベルとはまた異なると思いますけど。長文、失礼しました。
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フラフラカモメ さん、コメントありがとうございます。
全然フラフラじゃないではないですか。（←学生には説明しにくい二重否定）
「高校の先生は、日本のことを必ず“小日本”と呼びなさい、と常々授業で教えていた。」
これは、すごい証言ですね。
わたしは問題点を明確にするため、あえて、これまた決定的な根拠もなく「反日教育は反中派の妄言である」と言って反中派を挑発したのですが、これは「反日教育は反中派の妄言である」という言葉は修正しなくてはいけませんね。
じつは、この問題は場所を移して、yahoo知恵袋上でわたし（質問者）と回答者の間で論争してますし、わたしのほうでも大したものではありませんが「反日教育」ではと思える資料を入手してますので、近いうちに一度その時点までの総括をしてみたいと思います。
重要な証言をありがとうございました。
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中国で咲いているのか、桜か桃かスイシカイドウかよくわからん。
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