2015.01.03 Saturday
新年好 〜 明けましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
久しぶりの更新です。
中国もこの三が日はお正月ムードいっぱい・・・ということは全然なくて、相変わらずクリスマスの飾りつけはそのままだし、スーパーに行けば「We Wish、You’re Merry Christamas♪」なんてクリスマスソングが流れていたりして締まらないことおびただしい。
中国に「けじめ」という言葉はないのか?
それに明日は日曜日だというのに、1月2日の振り替え授業があって出勤なのである。中国ではこのように平日を休みにする代わりに日曜日出勤というのが年に何度かある。
それにしても、去年のこの日は深圳。坐骨神経痛のピークで24時間激痛に襲われていたのだけど、あれから1年。「あの痛みは何だったのだ」というぐらいほとんど痛みはなくなり、いくらでも歩けるようになっている。
それで、今はここ江蘇省は常州で大学の先生やっているんだから人生わからない。
いったい誰が、この私が海外で大学の先生をする(※注1)と予想できたであろうか。この調子でいけば、日本に戻ったらEXILEのメンバーとなって後ろでダンスを踊っていても不思議ではない。
さて、新年になってのCCTV(中国中央電視台)の日本に関するニュースのトップは明仁天皇の年頭所感、後半の言葉なのである。
以下、中国で報道されている天皇の言葉を引用すると「本年は終戦から七十年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」の部分である。
ニュースでは天皇のこの言葉を紹介した後、去年の集団的自衛権の行使容認反対のデモの様子とデモ参加者の声を紹介している。
中国語はよくわからないので、相変わらず字幕を読みながらなんとなく報道の内容を理解するといった状態なのだけど、天皇の言葉が中国にかなりの衝撃を与えたことはよくわかる。
「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」は、次のように訳されている。
日本应该借二战结束70周年之际,借此机会好好学习以满洲事变(中国称“九·一八事变”)为发端的那场战争的历史,思考日本今后应有的样子
と、まあ、主観を交えずにほぼ直訳されている。
しかし、ニュースの見出しなんかでは「天皇が日本は二つの戦争の歴史を反省することを求めた」、などと“反省”という言葉がつかわれていたりすることもある。「日本天皇呼吁反省九一八事变:需负起战争的责任」などという見出しで天皇の所感を報道しているHPもあるが「反省九一八事变」「需負起戦争的責任」というのは、中国に都合がいいように深読みしすぎか。
記事に対するコメントには、天皇や日本に対する悪意ある書き込みも多数みられるが、いずれにせよ中国のマスコミは再び戦争への道を歩む安倍政権に対して、天皇は自らの戦争反対の意思を示したと受け止めているようである。
中国では大変大きなニュースとして報道されている今年の天皇の年頭所感が、日本ではさらっと流されているところを見ると、中国に歓迎を持って受け止められたこの言葉はきっと、戦後民主主義の中で育った「護憲派」明仁天皇の問題発言(※注2)なんだろうな。
なお、中国の人の多くは日本に「天皇」という人が存在することを知らない。これはいつだったか、ずいぶん前のブログに書いたな。
※注1: 日本語教師という仕事を知らない人は、外国の大学で先生というのは高い学歴と学識が要求されると思うかもしれない。その通り。高い学歴と学識、そして高潔な人徳・・・と言いたいが、実は不人気国、中国の大学で日本語教師をするためのハードルは大変低い。4年生大学卒であること(ちょっと前まで短大卒でもよかったらしいが、最近は4年制大学卒でないとビザが下りにくいらしい)、420時間以上の日本語教師養成講座を修了していること、2年以上の指導歴があること(これも問われないこともある)。以上の3つがそろって、健康でやる気があれば採用されるのは易しい。あっ、それと美男、美女であることね。
※注2: 安倍首相のブレーンでもある麗澤大学の八木秀次教授は、かつて天皇の発言に「両陛下のご発言が、安倍内閣が進めようとしている憲法改正への懸念の表明のように国民に受け止められかねない」と、公然と「違和感」を表明した。
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昨年春ごろからの読者です。やっと再開されましたね。今後のアップ楽しみにしております。つきましてはブックマークさせていただいてよろしいでしょうか。
私も浙江省の大学で教えています。よろしくお願いいたします。よろしければ、こちらもごらんください⇒leftalonein 浙江省
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なんと、しばらくごぶさたしているうちに、中国で大学教員になっていたとは! これはこれはおめでとうざいます! 凱旋を楽しみにしておりますー
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kamome様
コメントありがとうございます。
Leftaloneはマル・ウォルドロンのですか?
ブログ拝見しました。「小学生低学年の頃、神社に行くと白衣に軍帽の傷痍軍人がアコーティオンやハーモニカを演奏していた」ということは、わたしと同年代? さらに同じ兵庫県人ですね。
もちろんブックマーク(ブックマークですか? リンクではないでしょうか?)OKです。
ついでで、申し訳ありませんが私のほうからもkamome様のブログへリンクさせてもらってもいいでしょうか。
Comments
gooではブックマークと言うみたいです。もちろんリンクしていただいてOKです。ありがとうございます。マル・ウオルドロンは大学の頃、キチャない下宿でよく聞いていました。大阪出身ですが神戸の生活が一番長いです。同年代だと嬉しいですね。よろしくお願いします。
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