『中級から学ぶ日本語』『上級で学ぶ日本語』を読む

日本は四季の変化がはっきりしている。

「当たり前だろう」と思っていた。
夏と冬があればその移行期間の春と秋があって当然であると思っていた。

ところが、どうも深圳は春がない。

春だ！　と思うようなさわやかな日が全然ない。
死んだように葉を落としていた街路樹が芽吹き、木々の花が咲き・・・といった変化が何もない。
そして、ずっと天気が悪く梅雨のような日が続いている。
もっとも亜熱帯性の気候なので、一日中だらだら雨が降ることはなく、ザーッと降ったかと思うと短時間で止むといった降り方なのだけど。


なるほど、日本は四季の変化がはっきりしている。



もうすぐ、深圳在住１か月になる。
が、学校と家の往復のみで街の中心に行ったことはない。

授業が朝１０時からで、最終の授業が終わるのが夜９時３０分という日が結構あるのだ。もっとも、ずっと授業というわいけではなく、空き時間も結構あるのだけど、わたしのような新人教師は授業の準備・予習だのに、とにかく忙しいのである。

例えて言えば、田舎から東京に出てきて、職場は新宿、家は高円寺。職場と家の往復のみでまだ、新宿の街も把握してないし、渋谷も秋葉原も池袋も銀座も行ったことありませんといった状態である。

そもそも高層マンションの高層階に住むというのは、外に出ることが面倒になるし、気健康上好ましくない。これは、ちゃんと科学的根拠もある。

昨日初めて、うちのすぐ近くにマクドナルドを発見したくらい、うちの周囲の地理も把握していない。
濰坊なら町の様子から、買い物も、どこに行けば何がいくら位で売られているということも全部把握しているのだけどなぁ。

しかし、地方から東京に出てきた人が感じる「東京の人は冷たい」という感覚。ここ深圳でもそれを感じる。
濰坊の人は中国人らしく表面的には無愛想なんだけど、一度顔なじみになってしまえば素朴で人懐こく親切だったぞ。

まあ、慣れてしまえば深圳は日本語書籍専門店もあるくらい日本人も多く、濰坊とは比べ物にならないくらい便利な生活が送れるはずである。
なんといっても、香港が近いというのがポイント高いでなないか。
だいたい、ここ深圳も香港を経由してやってきたのだ。香港ドルも持っている。
もっとも香港は空港の中と深圳に向かう乗合タクシー（SKYLIMO）から見た光景しか見てないけど。

とにかく中国は広いというわけで、濰坊との違いもいろいろあるわけだけど、そんな話はまた次回。