2017.08.15 Tuesday
『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』
『日本語教師☆ナビ』というメールマガジンを取っている。
ほとんど読んでないけど。
以下は、その8月9日号をそのまま引用。
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日本語教師☆ナビ −日本語を教える編−
http://www.alc.co.jp/jpn/
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今年は、一畝すべてトマトを植えたため、朝、昼、おやつ、晩と、ト
マトを大量消費しているミカです。
今回のまえがき、あとがきのテーマは「アルクの日本語サイト紹介」。
あらためて、私も見てみました。例えば「日本語Q&A」の「ことばの
仕組み(文法)」というページ。
「『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』は、どう違う?」
「『太郎は丸くゆっくりと円を描いた』と言えないのはなぜ?」
……うーん、どの質問も、根拠を持って答えるのは、なかなか難しい。
以上引用終わり。
ええっ?
「『太郎は丸くゆっくりと円を描いた』と言えないのはなぜ?」
これ、難しいか? ねえ、トマトを大量消費しているミカちゃん。
「白い白馬」「前に前進する」と同じ誤りだと答えるだけですむ問題だと思う。
アルクの回答の
「「ゆっくり」のように動詞句全体を修飾し動きの様子を表す修飾語と、「丸く」のように目的語がどんな性質かを表す修飾語は、現れる順序が決まっています。動きの様子を表すものの方が先で、目的語の性質を表すものが後です」
という解説。
この解説を、いやあ勉強になります、と感心して読むのは日本語教師。
学生は消化不良を起こすだけである。
学生全員が抜群の文法理解力を持つクラスを除いて、重言(重複表現)だという以上詳しく説明する必要はない。
ん? 抜群の文法理解力を持つ学生ぞろいのクラスならそもそも、こんな質問は出ないよな。
「『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』は、どう違う?」
これはちょっと面倒だけど、学生には「同じだ」と答えたらいい。
悪い質問じゃないんだけど、わたし、こういう重箱の隅をつつくような質問を好む学生は好きじゃない。
この手の学生は、聴く・話すといった勉強を軽視し、静かに黙って文法を勉強するのが好きである。その結果、文法テストの点は取るが、実用面でのコミュニケーション力は極めて弱いことが多いからだ。
そんな勉強、自国でもできるじゃん。何のために高い金払って、日本まで来て日本語勉強しているんだか。
さて、『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』はどう違う? という問題に戻る。
これ、アルクのページの回答は以下の通り。
http://www.alc.co.jp/jpn/article/faq/03/227.html
ひどい悪文。私の読解力では一読しただけでは意味がとれない。
それに、日本語教師向けの解説だからこうなるのは仕方ないけど、文法用語が多すぎて学生にはこのまま説明しても、学生にはまったく理解できない。
経験の浅い先生は、この内容を全部学生に伝えようとする。
過不足なくぜーんぶ伝えるのはやめたほうがいいよ。ほとんどの学生が、途中でついていけなくなるから。
ちなみに、私なら以下のように説明にする。
『不思議の国』は、名詞+助詞(の)+名詞。
『不思議な国』は、な形容詞(形容動詞)+名詞。
これは分かるね?
「不思議」という単語は、名詞のほか、な形容詞(形容動詞)にもなる単語なんだ。
名詞のほか、な形容詞(形容動詞)にもなる単語は、健康(健康・健康な)、平和(平和・平和な)、暇(暇・暇な)などがあるが、あまり多くない。
『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』を英語(※注)にしてみよう。
実はどちらも 『Alice in Wonderland』。
(“Alice in the land of wonder”とも訳せるなんて言い出すと面倒になるので無視)
わたしが、初めに『不思議の国のアリス』と『不思議な国のアリス』は、「同じ」と言ったけど、英語にしたらどっちも同じでしょ?
分かった?
以上、終わりである。
もちろん、これだけの説明では問題がある。
「不思議な」と「不思議の」では語感が違うことを説明していない。
アルクの回答にあるように「不思議の国」のほうは、“不思議”と“国”の結びつきを強く感じ、「不思議の国」であたかも一つの名詞のように感じられる。
一番大きな問題は、これもアルクの回答にあるように「名詞+助詞(の)+名詞」と「な形容詞(形容動詞)+名詞」はどう使い分けるかを説明してないという点である。
しかし、クラスのたった1人の学生の質問にあんまり長々詳しく解説すると他の学生はもう聞いちゃいない。そして、下手すると「あの先生の説明は長いばっかりで、分かりにくい」なんていう評価をもらったりするのである。
質問をしてきた学生に詳しく補足説明してあげたかったら、休み時間にすればいい。
とにかく、導入も含め文法の説明はシンプルにするのが学生にも分かりやすい。
異論・反論、私ならこう答えるというアイディアをお持ちの先生。そのアイディアを教えていただけると嬉しいです。
※注: 英語が苦手とされている中国やベトナムの学生だって、簡単な英語なら90%以上の学生は理解できる。義務教育で小学校から英語を勉強しているんだから。もちろん、落ちこぼれちゃって、英語が全然分からないという学生もいるけど。
2017.04.22 Saturday
【対談】 授業論 〜 知識は授業を成立させるか?
久々の更新。
なぜ更新しなくなったのか。
1.更新する暇がないから
2.中国から帰ってきて、面白い記事が書けなくなったから
以上である。
とくに2が大きい。自分で読んでてもつまらない。
読んでいるほうは、もっとつまらないだろう。って言うか、読む気がしない → だから、最後まで読まないだろう。
それに、読者の想定ができなくなった。
中国在住時は、中国在住と、中国に関心を持つ日本語教師が対象だった。
日本に戻って誰をターゲットに文章を書けばいいのか?
退職者さんに「本中華、無くなりましたなあ。なんちゅうか」なんてコメントされたが、あまりにもつまらない記事だと思ったので恥ずかしくなって削除したのである。
中国にいたときの記事は、自画自賛になるが、たまに上質な笑いのセンスが冴(さ)えまくっている記事があったんだけどな。「たまに」だけど。
久しぶりの更新は、海南島さん(←もう、海南島ではないけれど)のブログをパクって(無断引用して)の対談。
Nが海南島さんで、Cが私。真面目な教育論・授業論だ。
まぁ、とにかく読んでね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
C: 4月になって、私が非常勤講師を務めている日本語学校にも数人の新しい先生が
入ってきました。
全くの新人の先生は、教案づくりに苦労し、そして授業を終えて「あそこがうま
く教えられなかった」「ここが予定通りできなかった」なんてよく言ってます。
全くの未経験なんだからうまく教えられなくて当然だし、授業が予定通りいかな
いのはベテランであっても一緒なんですよね。
新人の先生は知識を伝えることことよりもっと大切なことがある。
それは、先生が授業を楽しめたか、そしてその楽しさが学生にも伝る、楽しい
授業ができたか、「新しい先生はいい先生だ」と学生に思われたかということ
だと思うんですよね。
N: わたしは教師仲間の与太話で (じつは大切なことだ。与太話もできない教師はど
こかに欠陥があって、しばしば定年までを全うできない) 、階段教師、出席教師、
という話をするんです。
C: 何ですか? その階段教師、出席教師って?
N: ある先生は、家で教材研究なんかやらないで、午前7時半、出勤してからその日
の授業部分を調べる。
ある先生は、出勤した時はとりあえずコーヒーを飲まなきゃいけないから、授
業前に職員室を出て廊下を歩き階段を上りながら、その日の授業で何をするか
考える。
別な先生はそこでも考えない。教室に入って、出席を取りながら考える。
というか、決めるんです。
C: わたしも教案をつくらないんですよ。
教案を見ながら授業をするんじゃなくて、学生の反応を見ながら授業を作って
いきたい。
でも、さすがに教室に入って、出席を取りながら考えるなんていう芸当はでき
ません(笑)。
学校では、その日に担当講師が教えるところを決められているから、授業の前
日にスケジュール見て、頭の中で大まかな授業の流れを確認してます。
N: そして、一番優秀な先生は、出席を取り終わっても決めていなくて、チョーク
を黒板に「こつん」と当てた瞬間に、決めるんです(笑)。
C: ええっ(笑)。
N: 生徒に「今日はぁ、89ページの『こゝろ』〈Kの自殺〉をやるぞー」と宣言する。
そして、授業を始めるんです。
C: 優秀すぎます(笑)。
N: これが、一番優秀な先生だというと、若い先生は「またぁ」と笑うのでありま
すが、冗談じゃないのであります。
職員室でいっしょうけんめい教科書とそれに準拠のアンチョコなんかいくら繰
ってもその通りの授業になんか絶対にならない。
C: そうです、そうです。予定通りの授業なんか絶対にできない。これは絶対です。
たとえば、20人の学生がいる教室なら、20通りの反応がある。
教案例なんかを見ると、教師の発話・質問に対する学生の反応・答え、
つまり学生の発言をあらかじめ書いてある。
そんな、アホなと思ってしまいます。
なんで学生が次にどんなことを言うのか分かるのか。教師はユリ・ゲラーか?
N: 生徒に今日の授業の宣言をする。でも生徒はとっくの昔に「何も決めていな
かったくせに」と気づいている。
それでも授業が成立するように先生に「協力する」。
そういう関係を作る方が大事であります。
C: 全く同感です。
先生が学生と共同で授業をつくりあげることができるというのは、先生が学生の
主体性を引き出せるということです。
そんな先生は、本当に優秀だと思いますね。
だいたい、先生は学生に「知識」を「教えている」と思ってはいけないと思うん
です。サイレント・ウェイという外国語学習法を編み出したアメリカの心理学者・
ガッティーニョは教師が教えることができるのは「気づき(awareness)」だけ
であると考えました。
授業で先生が教えたことなんて、学生は全部忘れるじゃないですか。
それで、テスト前に必死で覚えなおしている。
N: 教頭や教務部長は、教材研究をしっかりやって、生徒のどんな疑問にも答え
られるように準備しろ、という。冗談じゃない。
授業中に、答えに窮するような質問をする現場なら苦労は無い。
あっても、「その質問には難しくて答えられない、調べてきて明日答える」
って言えばいいんです。
それで納得できない学生なんてわたしは知らんよ(笑)。
C: わたしは知らんよ・・・。あはは・・・。
たしかに、その質問には難しくて答えられない、調べてきて明日答える
って、実に誠実な返答ですよね。納得してもらいたいですね(笑)。
N: 國學院大學に、竹内常一って立派な教授がいました。『若い教師への手紙』
という名著があります。
教授がある高校教員から、「授業が成立しません」という手紙を貰ったん
です。
教授は「どんな努力をしてるんだ」と聞いた。
教員は「必死で深夜まで教材研究しています。生活指導研究会にも入って
古典文書を読んでいます」と答えた。
すると、教授は、「そんなバカなことはいますぐやめろ。教習所行って大
型バイクの免許を取れ。最低でも750ccのバイクで出勤しろ」とアドバイス
した。
これ、本当の話です。
C: 最低でも750ccのバイクで出勤しろ? ん? どういうことですか?
N: アルファベットをAからZまで書けない学生が教室にあふれ、それで荒れ
ているという時に、「教材研究」なんてやって、落ち着くわけがないんで
すよ。
バイクが正解なんです。バイクが立派なコミュニケーション手段でしょ?
C: わぁ、すごくよく分かります。それに、大型の免許が取れるのは18歳以上
だから、750CC以上に乗った時点で、全ての高校生に勝利している(笑)。
N: 先生の知力が授業するんじゃないんですよ。
生徒との人間関係が、授業をするんです。
C: おおおおおっ!
「知力が授業するんじゃない。学生との人間関係が授業をする」。
珠玉の名言ですよ。私が日頃思っていたことを端的に言い表わしてくれま
した。
N: 大学で立派に教育手法を勉強し、日本語、国語に関する知識もたっぷりと
蓄えて、それで教材研究しないといけないような知力に恵まれた学生のい
る「現場」があったら、日本て国はこんな状態じゃありませんてば。
C: あははは、その通りだ。
いやぁ、今日はとてもいいお話を聞けました。ありがとうございました。
授業で悩んでいる新しい先生に「学生との人間関係が授業をする」って
言ってあげようかな。
N: 階段教師、出席教師という話をすると、一部の若い先生は冗談だと思って
笑ってくれ、別な一部の先生は海より深く軽蔑してくれました。
べつに軽蔑されても平気であります。
C: うーん。ということは「常識」ある先生からすると、この対談は非常識な
ことを言う、はみ出し教師二人の与太話ということですか!?
2016.07.18 Monday
花火大会
「夏になると花火大会があります。日本の花火はきれいです。みなさんも見に行ってください」と言ったら、シリア人のA君が言った。
「先生、シリアに来てください。シリアは毎日花火大会です」
もちろんシリアの花火の下には死体がごろごろしている。
2016.07.16 Saturday
なんで大阪弁を教えへんねん? と思う
ラマダン期間中は禁煙していたムスリムの学生たちが喫煙室に戻ってきた。
喫煙するということは、要するにニコチン依存症である。
よくもまあ、ニコチン依存症の人間が、ラマダンという理由で簡単に禁煙できるものだと感心する。
恐るべし宗教の力である。
「日本のタバコは高いです」なんて愚痴るのなら、ついでだから健康のためにそのまま禁煙を続ければいいのに。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「chinamychina先生は、教科書にないことも教えてくれます」と、ネパール人のS君が言った。
「chinamychina先生は、大阪弁を教えてくれます」と、ベトナム人のHさんとインドネシア人のMさんが言った。
ほかの先生は大阪弁を教えないのか? と不思議に思ったので、ほかの先生は大阪弁を教えないのか聞いてみた。
「はい。他の先生は大阪弁を教えません」
どうして教えないのか、私には理解できない。
ここは、大阪である。難波にも、黒門市場にも近い。
教室を一歩出たら、もうコテコテの大阪弁の世界なのである。
習った日本語を実用のレベルに上げるためには、最低限の大阪弁は教えないといけないと思う。
でないと、何のために、日本の、大阪の、学校に通ってんねんと思う。
と言っても、しょっちゅう大阪弁を取り上げているわけではない。
「いいえ、違います」→(大阪弁)「いや、ちゃいまんねん」。こんなのは別に教えなくてもいい。
また、「めっちゃ」なんかは教えなくても、いつの間にか覚えて「めっちゃおいしい」なんて言っている。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
例文:宿題をしなければなりません。
この「〜なければなりません」の文型は初級で必ず習う。
「must do」「have to do」である。
ついでに中国語だと「必須」。
「must」や「have to」程度の英語は誰でも知っている。
だからわたしは、文型導入する際は、
「なければなりませんは、must、have toの意味です。動詞のない形に接続します」とだけしか説明しない。
文型導入は極力シンプルに時間をかけないほうが学生にも理解しやすい。
行きます → 行かない → 行かなければなりません
飲みます → 飲まない → 飲まなければなりません
します → しない → しなければなりません
来ます → 来ない → 来なければなりません
ところで、この「〜なければなりません」の言い回しであるが、ふだん会話で使うか?
まず使わない。基本的には書き言葉だろう。
ようするに、このままではきわめて実用性が低い。
初級日本語の教科書『大地』には「〜なきゃ」という会話表現が同時に出てくる。
例文:ご飯、作らなきゃ。
これでやっと「〜なければなりません」の文型が実際の日常会話で使えるようになる。
しかし、大阪人は「ご飯、作らなきゃ」とは言わない。
「ご飯、作らな(あかん)」である。
行きます → 行かない → 行かなあかん
飲みます → 飲まない → 飲まなあかん
します → しない → ※せなあかん
来ます → 来ない → 来なあかん
これ、けっこう学生に受ける。
学生の中にはアルバイトをしている学生も多い。
アルバイトをしていれば、同僚や上司から「〇〇せなあかんで」と注意や指示されることは多いだろう。
標準語の「〜なければなりません」は知っていても、大阪弁の「〜なあかん」が分からないとアルバイトにも支障が出る。
学生が、方言を使えるようになる必要は全然ない。
しかし、教室から一歩出ても使える実用的な日本語の力をつけてやる。そのためには、必要に応じた最低限のその地方の方言は教えて、方言を、つまり実際にそこで使われている生きた日本語を、「聞いてわかる」ようにしてあげることは必要じゃないか・・・と思う。
写真は浪花ブルースの超超名盤、上田正樹と有山淳司の『ぼちぼちいこか』
リンク: 有山じゅんじと上田正樹 / 俺の借金全部でなんぼや(youtube。再録音した『ぼちぼちいこか '08』フューチャリング くいだおれ太郎より)
どうしてほかの先生は大阪弁を教えないのだろうか?
2016.07.02 Saturday
ラマダーンの学生はナチュラルハイになる
もうすぐ終わるが、今イスラム(※注)の人々は断食月、すなわちラマダーンである。
イスラム暦に合わせるので、毎年時期は変わる。今年のラマダーンは6月6日から7月5日までである。
わたしの学校にいるムスリムの学生たちは、この期間どうしているのかと言うと・・・日中は食事もとらないのはもちろんのこと水も飲まないというのに、いつもと変わらない。
ラマダーン期間中に校外学習があって、農業公園レジャー施設ハーベストの丘というところに行ったのだが、「水も飲まないなんて熱中症にならないか」というこっち側(先生ね)の心配をよそに、彼らは元気いっぱいではしゃいでいる。
↑ 校外学習 at ハーベストの丘
パキスタン人A君なんか、仲のいいロシア人Pちゃんと一緒にアウトドアの遊具施設遊び倒している。
なんかまるで学校が二人の楽しいデートの機会を提供したみたいだ。
日中食事もしない水も飲めないなんて、ラマダーン月のムスリムは大変だね、なんて思うのは日本人の感覚であって、ムスリムは全然「大変だ」なんて思ってないのだろう。
「日本でお祭りを楽しむような、そういうノリがラマダーン月にもある」
「断食が行われるラマダーン月は本当に楽しいんです」
なんていう証言もあることだしね。
※注:最近の社会科の教科書を読むとイスラム教は「イスラーム」と表記されている。イスラームという言葉の中に「教」という意味が含まれているため、「教」の言葉を足すのは重言になるという理由である。
追記:清真料理(せいしんりょうり qīngzhēncài)はイスラムの戒律に従った料理の中国名。
ウィキペディアの清真料理の説明に、間違った記述がある。「非ムスリム居住地域に立地する清真料理店も数は少ないものの存在し」とあるが、そんなことはない。
回族、ウイグル族をはじめ中国には多数のイスラム教徒がいる。だから庶民向けの清真料理店は、日本のコンビニ並みにあちこちにある。学生食堂の中でも店舗を構えている。どこの店もほとんど同じメニューで値段も同じようなもの。
わたし、中国にいたときは少なくとも週に3回以上は利用していた。
牛肉炒飯や牛肉土豆面(麺)よく食べたなあ。ただし、同じ料理でも店によって味の当たりはずれが大変大きいうえに、おいしくない店のほうが多かったりするので、おいしい店を発見するとその店ばかりに行くことになる。
2016.06.30 Thursday
笈川先生 again !! 〜 びっくりしたなぁ、もう
久しぶりの更新。日付確認するとなんと2か月ぶりなのね。
3月いっぱいで掛け持ちしていた学校をやめて、4月から1校のみの勤務ではあるがなんだか忙しい。
↑ 校外学習。わたしの学校は多国籍である。これだけで20近い国の学生が写っている
ウチの学校は、総合コースと実用コースという2つのコースがあって、常勤・非常勤は総合コースの先生と実用コースの先生と分かれている。
そんな中で、わたしただ1人両方のコースを兼任しており、確実にこの学校で一番授業コマ数の多い先生なのだが、給与が中国で日本語教師していた時と変わらないのは、絶対何か世の中間違えているのではないか?
中国は、給与以外に家賃補助があったり、春休みでも給与が満額出てたり、外食しても一食200円以下で済むので中国のほうが圧倒的に豊かな生活だったぞ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さて、コメント欄をチェックすると笈川奈弥と言う名前が・・・。
ん、笈川(おいかわ)? 心当たりがない名前ではない。が、私が知っている笈川は、笈川幸司(先生)である。
このブログで「うさんくさい」と散々書いた。
この時の記事は、ブログ村の「日本語教育」注目記事ランキング1位になったのでちょっとびっくりした。
リンクを貼っておく。《リンク1》《リンク2》
はたして、笈川奈弥さんは、笈川幸司(先生)の奥様であった。
実に丁寧な内容のコメントで恐縮してしまう。
「もしよろしければ、ぜひ主人の授業を見学しに北京にお越しいただけませんか?」とのお誘いも。見学したい気持ちは十分にあるが、わざわざそれだけに北京に行く余裕はない。
そして、「(見学の上で)それでも胡散臭いとお思いなら、私共も更に努力を重ねていく所存です」なんて、なんて謙虚で良い奥様なのだ。
もっとも笈川先生がうさんくさいという考えは変わらないけど、カリスマ教師と呼ばれる先生なのだから、その話術は見事なのだろう。なんたって元芸人だ。それに、中国全土を講演して回る行動力も立派なものだと思う。
「大声を出す授業、とてもいいですよ!」とアドバイスもいただいた。
そういえば、中国のある日本語教科書の音読の指示が「次の文を大声で読んでください」だった。
日本語の「大声」と中国語の「大声」はニュアンスが違う。イコールではない。
「声で読んでください」という指示は中国語の「大声」と日本語の「大声」の意味がイコールと思いこんでいる著者のミステイクだと思っていたのだが、そうじゃなくて本当に大声で読んでほしいのかな?
わたしは「大きな声」を出すのはいいが「大声」はちょっと・・・と思う。
だいたいウチの学校は壁が薄い。それにわたし、授業の時の声は大きい。
隣の教室で授業をしている先生から「Chinamychina先生の声や、チョークで板書する音、学生の笑い声がよく聞こえてくる」と、よく言われる。板書の音も大きいようだ。
やはり、大声は出せないなぁ。
しかし、ブログっていろんな人が読んでくれているもんだねぇ。
このコメントを機会に、これからもこまめに更新しようと思う。
2016.04.21 Thursday
教育技術を共有せよ 〜 向山洋一先生はそう言った
「学生にAの文型と、Bの文型の使い分けをうまく説明できなかったんです。どう説明したらいいですか?」
教員室が健全な状態であれば、日常的に交わされている会話。
わざわざ「健全」という言葉を付け加えたのは、こういう会話がほとんどない学校もあるからなんだけど。
そして、きのうも、新人の先生が「“〜と〜と”と“〜や〜や”の違いを質問されたけど、うまく説明できなかったんです」と、先輩の先生にどう説明したらいいかということをきいていた。
最後にわたしも、一言口をはさんだ。
「上手に即答できないと思ったら、学生に“みなさん、違いを考えてみてください”と、質問を教室の学生全体にいったん返したらいい。時間稼ぎができるし、学生も自ら違いを考えるでしょ」
“〜と〜と”と“〜や〜や”の違いを、即、平易な言葉にして、初学者にもわかりやすく答えられるかどうかは、日本語の「知識」である。
学生に「みなさんも考えてください」と質問を返すのは、教育の「技術」だ。
学校などの教育機関では、知識も教育技術も教師の個人技であることが多い。
☆ ☆ ☆ ☆
公教育の現場で、教育技術を共有しようという運動(教育技術の法則化運動)を始めたのが向山洋一先生だ。
向山洋一先生を信奉する教師は多いことも知っているし、批判する教師も多いことも知っている。
でも、その名を知らない教師も多いだろう。
学習塾のような私教育の世界では知名度は低いが、公教育の世界で、向山洋一先生はどのくらい知られているのだろう。
わたしは、向山先生にはどちらかと言えば批判的だ。
教育技術を法則化し、それを教師全体で共有しようという運動を始めたことは大いに素晴らしいと思う。
しかし、その後がいけない。
組織を私物化している。
だから、その組織は向山洋一を教祖とする新興宗教のようだ。
独自のユニークな指導を追及するあまり、度が過ぎて教育内容がオカルト化している。
また、学校教育の現場で「原発は安全だ」「原発は危ないというのは非科学」と熱心に原発推進教育をやっていたのも向山先生のグループである。
というわけで、出発点は良かったが、その後がいけない。
毛沢東と一緒だな。
もっとも、毛沢東と向山洋一を一緒にされたら、お互いに迷惑だろうけど。
☆ ☆ ☆ ☆
新人教師は、教案作成に苦労する。
新人に教案作成なんかさせずに、「これを自分流のやり方で、授業したらいいからね」とだけ言って、先輩教師のよくできた教案を渡してやったら済むことじゃないかと思う。
まず、いい授業の真似をする。その後、自分独自のやり方をつくりあげていく。
「守破離」である。
それでいいんじゃないかと思う。
新人に対して「守」を抜きにして、「破」を求めるのは無理ではないかとも思う。
なぜか、先生の世界はそれを否定する。
みんな、自分で教案をつくらなければ力になりませんと言う。
向山先生は言う。「“よく分かりませんが、とにかくやってみます”という医師に命をあずけることはない」。
ところが、技術なり方法なりを持たない教師に、とにかくやってみなさいというのが教育の世界だという。
☆ ☆ ☆ ☆
自慢じゃないが、学生のアンケートで「分かりやすいことばと、理解しやすいスピードで話していますか」という項目、わたしは学生全員、指導していた2クラスの100%の学生が4段階評価の4をつけてくれた。
どう読んでも自慢だな、これは。
さて、授業での話し方。これ、わたし、かなり向山先生から学んだ。
「一時に、複数の指示を出すな」
「(算数の授業で)30秒以上の説明は長すぎる。30秒以上の説明はするな」
等など。
わたし、新しい文型・文法を教えるときに、30秒以上の説明はしない。
新しい文型・文法を教えるときの話すスピードは、ナチュラルスピードよりやや遅めにしている。
そして、指導内容をスモールステップ(細分化)に分けて、30秒説明したらいったんストップし学生の反応を確かめる。
その後、次のステップの説明をする。
これからはこの場を、知識と教育技術を共有する場にしようかな。
とも、思ってみたりしている(※)わたし at KOBE。
(↓学生が撮影してくれたもの。逆光になってるやんか)
※久々の更新なんで写真をアップしておいた。
2016.04.04 Monday
そろそろ、再開しようかな 〜 と、ちょっと書いてみる
春である。4月である。桜の満開の知らせが日本各地から報告されている。
わけあって別居している娘は第一志望の公立高校英語科に合格した。高校生になるのである。
春だ! 春だ! と、いうわけで冬眠していたブログ再開しようかな。
ブログを休んでいた理由は2つ。
1.神戸の実家から大阪に引っ越しのどたばたで、落ち着いて書く時間がなかった。これが大きい。
2.日本へ帰ってきてからどうも文章がつまらなくなった。それを反省して、どういうコンセプトでこれから記事を書こうかと、足りない頭で考えたが、いかんせん足りない頭である。答えが出せなかった。
さて、3月は大阪のとある中国語学校で中国語無料体験講習をやっているのを、通りすがりに発見。即申し込んで、週一回90分の講習を3回受講した。
親しみやすいおばあちゃんと言った感じの校長先生じきじきの授業である。
内容は、中国語全くの初心者相手だから、ほとんど知っていることだったけど、さすがに体系的にちゃんと説明されると、いろいろ意外な発見もある。
3声には、半3声と全3声があるというのは知らなかった。わたしだけか?
また3声と3声が連続すると、前の3声は2声になるというのは、どの中国語テキストにも書いていることだが、ストンと理解できなかったが、講義を聞くと一発で納得できた。
ところで気になったのが、校長先生は、もう10年以上中国に行ってないということで、今の中国では死語となっている単語が出てきたりどうも情報が古いのである。
携帯電話のこと「大哥大」なんて言わない。携帯電話は「手机」である。ドラえもんは、今は「机器猫」ではなく音訳した「哆啦A梦」を使い机器猫(=ロボット猫)はドラえもんの説明として使われるに過ぎない。
「ドラえもんは、音訳した“哆啦A梦”も使われていますね」と言ったら、ちょっとムッとしたようで、
「それは台湾です。この授業では大陸の普通話のことを説明しています」と言われた。台湾も普通話なんだけど・・・ムッとして混乱したか?
また、中国人のマナーに関してもそう。中国人は並ばない、店員は愛想が悪い・・・。
10年以上前はどこでもそうだったのかもしれないが、中国は急速に変化している。
並ぶべきところではちゃんと並んでいるし、店員もまあ愛想は悪いことが多いが、片言でも中国語で話しかけるとちゃんと親切に対応してくれたり、急に愛想がよくなったりする。
常州の大学では、中国人が執筆・編集したテキストで授業をしていた。
今では使わない古い単語がよく出てくる。文法的には正しいが不自然な表現もよく出てくる。
中国人の先生なんかは、何の疑問も持たずにそれをそのまま教えてしまうから、学生もちょっと変な日本語をおぼえていたりする。
授業やりにくかったなぁ。
日本で使われている英語の教科書を見たネイティブは言う。
「古い。いつの時代の英語だ?」「ネイティブはこんな言い方しない」。
やっぱり外国語はネイティブに習わなくてはいけない。改めてそう思った。
で、これからのブログのコンセプトは日本語教育のこと中心にしようかなと思っているけど・・・わからない。
2015.12.12 Saturday
アリとキリギリス 〜 キリギリス的幸福論
Y学院火曜日の授業。
読解の教材は『アリとキリギリス』。
改めて『アリとキリギリス』を読んでみる。
わたしは社会学専修の社会学士様である。お子ちゃま向けの『アリとキリギリス』を読みながらも、知性が邪魔をして『資本主義の倫理とプロテスタンティズムの精神』マックス・ヴェーバーなんていうムズカしい本(ほんとはそんなに難しい本じゃないけど)を思い出したりする。
授業はちょっと紙芝居仕立てにして楽しませてやろうと思った。
以前はダイソーに絵本があった。これを使おうと思って探したけど見つからない。店員に聞くと「絵本はありません」と言われた。廃刊なのかもしれない。
100円とお手軽なので娘が小さいときにシリーズをよく買って、読み聞かせしてたんだけど。残念。
しかたがないのでネットでの画像を探していた。
どのイラストもキリギリスはブルジョワ風で、アリはプロレタリア風に描かれている。
ということは最終的にブルジョワ=キリギリスの死で終わる『アリとキリギリス』は、お子様向け共産党宣言???
もっともそんなわけはなくて、『アリとキリギリス』は「働いて富をためなさい」という資本主義的道徳である。
なんて言っているが、もちろん『アリとキリギリス』が収められているイソップ物語の成立は資本主義以前、マルクス以前のはるか昔だ。
検索で出てきたイラストの中に
「人生目いっぱい楽しんだ・・・悔いはない」と大変幸福そうな死に顔のキリギリスのイラストがあった。
深い・・・。
※イラストの転載許可をもらおうと思ったのだけど、コメント欄が見当たらないうえに、メールアドレスなどコンタクト先も分からない。よってイラストは無断借用させてもらってます。
2015.12.03 Thursday
高松〜上海1円。LCC界のスーパー玉出
春秋航空(SPRING AIRLINE)からメールが来た。
春秋航空は、常州の行帰りに利用した。
何かと思ったら、キャンペーンの案内だった。
大阪〜上海999円。
高松〜上海 1円
特典期間:2015.11.27(金)-12.9(水)11:00-23:00(日本時間)
フライト期間:2016.1.1-2016.03.15
大阪〜上海999円。日本語学校の片道交通費より安い。
高松〜上海は1円・・・スーパー玉出(※注)か?
上海・・・行こうかな。
最近ちょっと書くことがtwitter化というか、facebook化している。
追記: こんなことを、授業で話したら一人の学生が「先生、石油代がありません」。初級のクラスなので難しい言葉は何も知らない。一瞬何のことかわからなかったが、石油代=燃油サーチャージのことだと気がついた。航空券の激安価格にひかれて、予約していざ支払いになると運賃以外に燃油サーチャージだの空港施設利用料がプラスされて、結局普通の格安航空券の価格になってしまうことも多い。運賃と言うのは、だいたい燃料費込の値段をつけるべきだと思うのだけど、いつごろから運賃と燃料費は別というのが広がったのだろう。中国のタクシーも運賃以外にガソリン代を取る地域も多い。
※注: 大阪のあちこちにある、目が痛くなるような真黄っ黄な店舗の激安スーパー。この下品さは東京じゃ絶対嫌われるな。関西でもハイソな阪急沿線はアウトだ。中国でも、みすぼらしいスーパーはあってもこんな下品なスーパーはない。
阪急沿線のスーパーはやはり“いかり”じゃなきゃ。わたし“いかり”は、ものがいいから勉強に見るだけ。そんで、いかりのクオリティーに近いかなと思える商品をスーパー玉出で買う。買い物上手と・・・だれも言ってくれない。
〇〇=1円のポップが店内のあちこちに。
「スーパー玉出のお惣菜はどんなに安くても買いません」とは、スーパー玉出でアルバイトしていた留学生の言葉。安さの秘密はこんなところにありそうだ。
そういえば深圳のOleというスーパー。中国ということを忘れそうなくらい、いかりや成城石井以上にえらい高級なスーパーだったな。パンがたいへんおいしかった。というか高すぎてパン以外手が出せなかった。
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